2026年10月12日(月)に新代田FEVERで開催されたART-SCHOOLのワンマン・ライブ『Dreams Never End AFTER PARTY』で用意されていた戸高賢史(g)の2本のギターを、本人による解説とともにご紹介!
取材・文=森部真衣 機材撮影=星野俊
Todaka’s Guitars
2014 Fender Custom Shop
1964 Stratocaster Heavy Relic
幅広い音色に対応する
リイシュー・ストラトキャスター
近年、戸高がライブやレコーディングでメイン器として使用しているストラトキャスター。カスタムショップによる1964年のリイシュー・モデルで、ヘヴィ・レリックが特徴だ。2018年〜2019年頃にストラトキャスターを探していたところネット・オークションで本器を見つけ、シャーウッド・グリーンのカラーに惹かれて購入。
幅広い音を出すことができるという理由で、撮影時のライブでは本器のみを使用していた。
ネックが順反りしやすいそうで、メインテナンスを頻繁に行なっているとのこと。“じゃじゃ馬で、手がかかりすぎるところも含めて気に入っている”という。

“R77640”というシリアル・ナンバーから、2014年製と推測される。

64年の再現ということで、指板はラウンド貼り。

ピックアップは3基とも静岡県島田市に工房を構える“Y.O.S.ギター工房”のものに交換。戸高はすべてのピックアップ・ポジションを使用しており、求めるサウンドに応じてその都度切り替えている。
センター・ピックアップ用のトーン・ノブにはバランサー・ポットが搭載されており、トーン・コントロールの役割ではなく、リア・ピックアップにフロント・ピックアップのサウンドをどのくらい混ぜるのか、ミックス具合を調整できるようになっている。

スプリングは5本張られていた。
チューニングはレギュラーにセッティング。弦は基本的にR.CoccoのRC10 6-String Electric Nickel Round Wound(.010〜.046)を使用しているが、あらゆるブランドの弦を試しているのだとか。1弦のチョーキングがきついと感じた際は、.0095〜の細いゲージを選ぶこともあるそうだ。
Sago New Material Guitars
Classic Style JM Custom
Toddy JM #002
リフィニッシュが施された
MONOEYESでのメイン器
この日、試験運転的にサブ器として持ち込んだギターは、戸高がMONOEYESでメインとして使用しているSago New Material Guitarsのカスタム・モデル。
入手した当初はフィエスタ・レッドのようなカラーリングで、“ちょっと色が派手だな”と感じていたという。その後、Sago New Material Guitarsにフェンダーカスタムショップでの勤務経験があるレリック加工が上手なスタッフが入社したと聞きつけた戸高はエイジド・リフィニッシュを依頼し、現在はガンメタリックのようなカラーへと変貌をとげた。
現在、ピックアップはPaul Reed Smithの58/15 LTを搭載。PAFのようなサウンドでありながらシングルコイルらしいニュアンスも出せるため、JMタイプのボディ・シェイプと相まってジャズマスターのようなサウンドも得られるのだそう。

トーン・ノブはプッシュ/プル・スイッチになっており、プルすることでリア・ピックアップのコイル・タップが作動する。
Picks

アンプの上には数種類のピックが置かれていた。戸高はバンドのプレイ・スタイルに合わせてピックを使い分けており、ART-SCHOOLではジュラコン(ポリアセタール)素材のものを使用することが多いという。
撮影することはできなかったが、この日はMASTER 8 JAPANのD801シリーズ(1mm)を使用。本人曰く、“ポリアセタール素材のピックは弦の分離感が出やすくて、すべりも良いので弾きやすい”とのこと。
Capo

マイク・スタンドにはカポが用意されており、この日は「Just Kids」で装着していた。
Interview
ストラトは本当にいろんな音が出せるので、
これ1本だけでやれちゃうんですよ。
メインで使用しているストラトキャスターは、いつ手に入れたんですか?
7、8年くらい前かな? ストラトキャスターが欲しくて探していたらネット・オークションで見つけたんです。シャーウッド・グリーンという色が好きなので、見た目で買いました。フェンダーカスタムショップのチーム・ビルド製で、1964年のモデルです。
改造している箇所はありますか?
静岡県にある“Y.O.Sギター工房”のピックアップに換えています。あとは一番下のトーン・ノブがバランス・ポットになっていて、ノブを回していくとリア・ピックアップにフロント・ピックアップの音が混ざるようになっていますね。
よく使用しているピックアップ・ポジションは?
曲に合わせて、余すことなくすべて使います。曲のトーンってバラバラじゃないですか? その曲のトーンによって直感的に使い分けています。
ストラトキャスターの気に入っているところはどこでしょう?
じゃじゃ馬で、手がかかりすぎるところですかね。すぐにネックが順反りしちゃったりするんですよ。自分でメインテナンスすることもありますけど、御茶ノ水にあるBIGBOSSに後輩がいるので、そこで直してもらうことが多いです。
Sago New Material GuitarsのJMタイプは、以前からMONOEYESで使用していますよね。
MONOEYESのアコースティック・ツアーとかでも使ったりしています。これを作ってもらった時はフィエスタ・レッドみたいなカラーリングだったんですけど、ちょっと色が派手だなと思っていたんですね。で、もともとフェンダーカスタムショップにいたという、レリックが上手なスタッフがSagoさんに入社したという噂を聞いて、その方にリフィニッシュをしてもらいました。今はグレーというか、ガンメタっぽい色になりましたね。
いろいろと手を加えているようですが、現在のカスタム箇所を教えてください。
今はピックアップがPaul Reed Smithの58/15 LTになっています。PAFっぽい音なんですけど、シングルコイルみたいなニュアンスもあって、このギターがJMシェイプだからかジャズマスターっぽい音が出るんですよ。あとはトーン・ノブがプッシュ/プル・スイッチになっていて、引き上げるとシングルコイルのような音も出せるようになっています。
2本のギターの使い分けはどのようにしていますか?
ライブではストラトキャスター1本で弾ききっちゃいます。ストラトは本当にいろんな音が出せるので、これ1本だけでやれちゃうんですよ。JMタイプは今もMONOEYESのメイン・ギターとして使っているんですけど、今日は試験運転みたいな感じでサブで持ってきています。
2026年10月12日(月・祝)新代田FEVER
【Setlist】
01. FADE TO BLACK
02. MISS WORLD
03. ロリータ キルズ ミー
04. foolish
05. ミーンストリート
06. SKIRT
07. スカーレット
08. CRYSTAL
09. EVIL
10. BOY MEETS GIRL
11. Just Kids
12. 斜陽
13. ウィノナライダー アンドロイド
14. あと10秒で
15. SWAN SONG
-Encore-
16. Tenement Angel
17. ジェニファー’88
18. real Love/slow Dawn
19. Bug
作品データ

「Tenement Angel / The Fragile Song」
ART-SCHOOL
DAIZAWA RECORDS / UK.PROJECT
配信限定
2026年10月21日リリース
―Track List―
01. Tenement Angel
02. The Fragile Song
―Guitarists―
木下理樹、戸高賢史
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