70年代ブルーノート特集 コンピCDに未収録の名演プレイリスト 70年代ブルーノート特集 コンピCDに未収録の名演プレイリスト

70年代ブルーノート特集 
コンピCDに未収録の名演プレイリスト

ギター・マガジン10月号『’70s BLUE NOTE特集』と連動した、コンピレーションCDが絶賛発売中! しかし、時間の関係で収録することができなかった名曲がまだまだたくさんあるので、ここではコンピ未収録の名演をプレリストでお届けしよう

文/選曲=久保木靖


ギター・マガジン2020年10月号の特集は「’70s BLUE NOTE」と題し、創立80周年を迎えたジャズの名門レーベル、ブルーノートがNYからLAに拠点を移した70年代にフォーカスした。

この時期のブルーノートは、それまで追求してきたハード・バップをあっさりと捨て、キャッチーなR&B路線に大きく舵を切ったのが大きな特徴。その背景にはフュージョンやニュー・ソウルの台頭があり、また一部作品の制作を託されたフォンス&ラリーのマイゼル兄弟(スカイ・ハイ・プロダクション)の功績も大きいだろう。

その特集と連動したコンピCD『THE GUITAR OF BN-LA~70年代、ブルーノートLAのギタリストたち。』(ユニバーサル)は必携として、ここではながら収録時間の関係でそこに収められなかった重要曲(ギター的に美味しい曲)をここで紹介したい!

サンプリング・ネタとしてもDJ界隈でも人気のドナルド・バードやボビ・ハンフリーの作品でこっそりとグルーヴィなギターを繰り出していたデヴィット・T.ウォーカーやジョン・ローウィンもいれば、大御所ブルース・シンガーと絶妙なコンビネーションを見せる若き日のロベン・フォード、EW&F的なカッティングを惜しげもなく披露するアル・マッケイやローランド・バウティスタなどなど、ギター好きが一度耳にしたら心が躍るであろう名演が勢揃い! 

秋の夜長はジャジィなR&B/ソウルに思いを馳せてみてはいかが?

【各曲の参加ギタリスト】

01「Some Of The Things People Do」アルフォンス・ムザーン(g:リー・リトナー、トミー・ボーリン、ジェイ・グレイドン)

02「Loving You Was Like A Party」マリーナ・ショウ(g:ラリー・カールトン、デヴィッド・T.ウォーカー)

03「Fancy Dancer」ボビー・ハンフリー(g:クレイグ・マクマレン、ジョン・ローウィン)

04「We’re Together」ドナルド・バード(g:ジョン・ローウィン、デヴィッド・T.ウォーカー)

05「NTU」ボビー・ハッチャーソン(g:ジョン・ローウィン)

06「Let’s Keep It Together」ロニー・ロウズ(g:マーロン・マクレーン)

07「Dance With Me」アール・クルー(g:アール・クルー)

08「Always There」ロニー・ロウズ(g:ローランド・バウティスタ、ジョン・ローウィン)

09「As」ジーン・ハリス(g:アル・マッケイ、ジョン・ローウィン)

10「Cheshire Cat」ロニー・フォスター(g:ジョージ・ベンソン)

11「Just Like The Sun」アルフォンス・ムザーン(g:ティム・デュハフ)

12「Phantazia」ノエル・ポインター(g:ジョン・トロペイ)

13「Sign On The Building」ジミー・ウィザースプーン(g:ロベン・フォード、コーネル・デュプリー、フレディ・ロビンソン)

>70年代ブルーノート特集/ギター・マガジン2020年10月号

NEW RELEASE

『THE GUITAR OF BN-LA~70年代、ブルーノートLAのギタリストたち。』 V.A.

Universal Music/UCCQ-1128/9/2020年9月16日リリース

本コンピCDは、ギター・マガジン2020年10月号『ブルーノート特集』と連動しています。CD収録曲に参加したギタリストの詳細はもちろん、ソロ/バッキングの譜例も盛りだくさん。CDと合わせてチェックしよう!