ギター・マガジン表紙登場回数最多ギタリスト・ランキング 10位の発表! ギター・マガジン表紙登場回数最多ギタリスト・ランキング 10位の発表!

ギター・マガジン表紙登場回数最多ギタリスト・ランキング 10位の発表!

文:中島康晴(ギター・マガジン編集部)

 ギター・マガジンの40年の歴史の中で、表紙になったことが最も多いギタリストは誰か? そして2位以下のランキングは?

 ……実は編集部でも調べたことがなかったので(笑)、創刊40周年のこの機会にしっかり集計してみました。その集計結果の10位から1位までを順次公開していきます。

 題して「ギター・マガジン表紙登場回数最多ギタリスト・ランキング」!!!(長いってば)

 ところで、表紙になった回数が同じギタリストは同順位としてまとめた結果、1位から10位までに入った人は20人になりました。そこでクイズです!

【Q1】 この上位20人のうち、日本のギタリストは何人でしょうか? またそれは誰でしょうか?

【Q2】 上位20人の中の3人は同じバンドに所属していました。そのバンドとは?(答えがひとつとは限りません)

【Q3】 上位20人のうち、ギター・マガジンの創刊時(1980年)にはすでに故人だったギタリストがひとりいます。死してなおギター界に多大な影響を与え続けるその人の名は?

【Q4】 海外のギタリストと日本のギタリスト、それぞれのトップは誰?

ギター・マガジン2020年12月号ですでに上位11名を発表しているので、そちらをお読みいただいた方は、残り9名が誰かを推測してみてください。

 答えはこのランキング企画の最終回、つまり1位を公開した日に発表します。

 では本日はまず10位の発表です!

【10位 – 表紙登場回数:6回】
ジョー・ペリー
ポール・マッカートニー
ロン・ウッド
野呂一生

 10位には、ジョー・ペリー、ポール・マッカートニー、ロン・ウッド、野呂一生の4人が入りました。表紙への登場回数は各6回です。

ジョー・ペリー

 エアロスミスのジョー・ペリーが初めてギター・マガジンの表紙になったのは、1988年3月号でした。

 この2年前の1986年に、ヒップホップ・グループのRUN-DMCがエアロスミスの「ウォーク・ディス・ウェイ」をカバーし、そのレコーディングやミュージック・ビデオにジョー・ペリーとスティーヴン・タイラーがサプライズ的に参加したことが、世間からは「ロックとラップの融合」と呼ばれ、これがエアロスミスが第2次の黄金期を迎えるきっかけのひとつとなりました。

 しかしこのジョー・ペリー、絵になるギタリストですよね!

1988年3月号
1990年6月号
1993年7月号
1997年5月号
2001年5月号
2004年4月号

ポール・マッカートニー

 ポール・マッカートニーはベーシストだろ!というツッコミはなしでお願いします(笑)。

 たしかに初めて表紙になった2000年6月号でポールが持っているのはベースだし、当時のポールのアルバム『ラン・デヴィル・ラン』に参加したデヴィッド・ギルモアとミック・グリーンというふたりのギタリストの存在があってこその表紙だったかもしれません。

 でもギター・マガジンはポールのギター・プレイがずっと大好きです。彼のギター奏法やビートルズの曲を分析した記事も、過去の号で多数掲載してきました。

2000年6月号
2006年3月号
2006年4月号
2008年7月号
2012年11月号
2013年8月号

ロン・ウッド

 ロン・ウッドは、ギター・マガジンの創刊1周年特大号である1981年12月号で、キース・リチャーズとともに初登場しました。

 1981年当時のラジオや街中の有線放送では、きっとローリング・ストーンズの「スタート・ミー・アップ」が頻繁に流れていて、ミック・ジャガーがラジオ体操(?)するプロモーション・ビデオも話題になっていた…のではないか…と。そして当時のギター・マガジン編集部の会議では「この曲、いいよね?」、「ギター弾きたくなるよね?」、「スコアを載せよう!」、「表紙もストーンズでいこう!」という会話がなされて、その通りの創刊1周年記念号が編まれたものと推測されます。

 ……編集部の諸先輩方、見てますか? ギター・マガジンは今年、創刊40周年を迎えました!

1981年12月号
1993年1月号
1996年1月号
2002年2月号
2006年7月号
2012年9月号

野呂一生

 我らが野呂一生(カシオペア)も10位! クイズのQ1「日本のギタリストは何人でしょうか? またそれは誰でしょうか?」のひとりめです。

 野呂氏がギター・マガジンの表紙に頻繁に登場していたのは、ジャパニーズ・フュージョンが最高に盛り上がっていた1980年代。そのシーンの代表格がカシオペアでした。

 なおベーシストの桜井哲夫氏とのツー・ショットが多いのは、当時のギター・マガジンがベーシストのための雑誌でもあったからです(表紙ロゴ上には「FOR PROFESSIONAL, AMATEUR GUITARISTS & BASSISTS」の文字も!)。ちなみにベース・マガジンの創刊は1985年、季刊化は1987年で、それ以降はギター・マガジンにベースの記事が載ることはなくなりました。

1982年4月号
1984年11月号
1985年7月号
1985年11月号
1986年10月号
1988年6月号

 次回は9位を発表します。公開は2020年11月20日(金)の予定です。お楽しみに!

今回の集計にあたり、次の人物または号は集計の対象からはずしました。

・担当楽器がギター以外(ボーカルやベースなど)の人。
・表紙がコラージュ的で、多くの人物をごく小さく扱っている号。
・表紙がイラストの号。
・表紙に人物が写っていない号。

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