ポップ&ラウドに突き抜けた会心作!
The東南西北のデビュー35周年を記念して制作された本作品。2016年から新作アルバムの制作に取り掛かるも未完のままに終わったが、迂余曲折を経て『万葉集』からのインスパイアされたタイトルの『朝露の首飾り』の完成となった。
最初に考えた大きなテーマは“50代のロックンロール”だという。
「鞄に絵具を詰め込んで」では、6thと7thを含むロックンロール・マナーに溢れたギター・リフが登場。キャッチ―なサビも印象的で、現代進行形のロックンロールに仕上がっている。
「スーパーロボットにもできない」は、ロックンロールとポップスの素敵な融合。ダブル・ノートによるギター・ソロがホットロッドな雰囲気を思い起こさせる。ほか、ギター・ポップ風の「青いカーディガン」、ライト・レゲエな「マルサシュロックの風景」など、さまざまなスタイルの“朝露”が並び、15粒の歌となった。
良質の歌を紡いだThe東南西北版『万葉集』という思いが伝わってくる。