ディスク・レビュー『ライヴ・アット・ザ・LAフォーラム』ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス ディスク・レビュー『ライヴ・アット・ザ・LAフォーラム』ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

ディスク・レビュー『ライヴ・アット・ザ・LAフォーラム』ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

『ライヴ・アット・ザ・LAフォーラム』
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

『ライヴ・アット・ザ・LAフォーラム』 ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
ソニー SICP-6490 発売中 全11曲

生誕80年を迎えたジミ・ヘンドリックス
69年LAフォーラムの完全ライブ盤が登場

 ジミの生誕80年を祝って発表された、1969年4月26日、LAフォーラムでのエクスペリエンスのライブ盤。

 1967年末にデビューした彼らは、この時点で世界のロック・シーンを牽引する巨大な存在となっていた。だが、この後6月29日のデンバー公演をもって、ベースのノエル・レディングが脱退。つまり本作は、成熟期にして最晩年のオリジナル・エクスペリエンスの姿を捉えたものだ。

 長尺のブルース・ナンバー「レッド・ハウス」は、『ヘンドリックス・イン・ザ・ウェスト』に収められた、評価の高い5月24日のサンディエゴ公演バージョンを上回るほどの名演。

 「ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」にクリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」を挟み込んだメドレーは、永遠の輝きを宿す。

 本作は、ギターという楽器を用いて、ジミがどのようにイマジネーションの羽を広げていたのかを再認識するための、最高の音源が詰まったライブ盤だと断言できる。

(細川真平)

【参加クレジット】
ジミ・ヘンドリックス(vo, g)、ノエル・レディング(b)、ミッチ・ミッチェル(d)

【曲目】
①イントロダクション
②タックス・フリー
③フォクシー・レディ
④レッド・ハウス
⑤スパニッシュ・キャッスル・マジック
⑥星条旗
⑦紫のけむり
⑧今日を生きられない
⑨ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)
⑩サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ
⑪ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)

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