ディスク・レビュー『ハックニー・ダイアモンズ』 ザ・ローリング・ストーンズ ディスク・レビュー『ハックニー・ダイアモンズ』 ザ・ローリング・ストーンズ

ディスク・レビュー『ハックニー・ダイアモンズ』 ザ・ローリング・ストーンズ

『ハックニー・ダイアモンズ』
ザ・ローリング・ストーンズ

『ハックニー・ダイアモンズ』 ザ・ローリング・ストーンズ
ユニバーサル/発売中/全13曲

18年ぶりのストーンズ最新作は21世紀最高のロックンロール・アルバム!

 ザ・ローリング・ストーンズ、18年ぶりの(カバー1曲を除き)全曲オリジナル新曲によるスタジオ・アルバム。これは、21世紀最高のロックンロール・アルバムだ。

 ストレートに見せながら、曲作り、アレンジ、演奏、サウンド・プロダクションなど、物凄いほどに緻密。

 キースとロニーのギターの絡みも往年のとおり、いや、それを凌駕している。どちらが担当しているかわからない部分もあるが、ギター・ソロの煌めきも極上。

 ポール・マッカートニー、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョン、レディー・ガガという豪華ゲスト陣を揃えながら、彼らの威光を借りるのではなく、ミュージシャンとして各楽曲に貢献させている姿勢にも敬意を払いたい。

 チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン参加曲⑧でのグルーヴは、これぞストーンズ!

 バンド名の由来になったマディ・ウォーターズの「ローリング・ストーン・ブルース」を、最後にミックとキースの2人だけでやっているのも感涙もの。

(細川真平)

【曲目】
①アングリー
②ゲット・クロース
③ディペンディング・オン・ユー
④バイト・マイ・ヘッド・オフ
⑤ホール・ワイド・ワールド
⑥ドリーミー・スカイズ
⑦メス・イット・アップ
⑧リヴ・バイ・ザ・ソード
⑨ドライヴィング・ミー・トゥー・ハード
⑩テル・ミー・ストレイト
⑪スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン
⑫ローリング・ストーン・ブルース
⑬リヴィング・イン・ア・ゴースト・タウン(ボーナス・トラック)