ディスク・レビュー『Electric Man』 DURAN ディスク・レビュー『Electric Man』 DURAN

ディスク・レビュー『Electric Man』 DURAN

『Electric Man』
DURAN

『Electric Man』DURAN
Electric Gospel 発売中 全12曲

“生きるための根源的な”衝動を歪み切ったファズ・サウンドで提示した傑作

 DURANは日本のロック界の宝であり、未来を背負っている重要人物だ。それを理解している稲葉浩志(B’z)やスガ シカオ、清春、Superflyなどが、彼をライブやレコーディングに起用している。

 そのDURANのフル・アルバム第3弾。

 前作『KALEIDO GARDEN』では、ジミ・ヘンドリックスが現代日本に生まれたらこうなっていたかもしれないと思わせる資質を十分に垣間見せたが、今回はどこまでもヘヴィに振り切った内容。ロックの、もっと言えば、“生きるための根源的な”衝動を、歪み切ったファズ・サウンドで提示した傑作だ。

 “脱構築”という哲学用語は、“対象物を解体し、有用な要素を用いて新たな何ものかを作り上げること”を意味するが、彼が今やっていることは“ロックの脱構築”であるように思えてならない。

 2024年2月には、本作と対を成すブルース・アルバムも用意されているが、それも“ブルースの脱構築”となるはずだ。心して待っていただきたい。

(細川真平)

【曲目】
①Raging Fire
②Shinigami
③Moldy Chips
④Sapient Creature
⑤Sweet Piñata
⑥8 Legs, 7 Sins
⑦Electric Man
⑧Real Eyes
⑨Shades Of Night
⑩Ainotameni
⑪2AM Love’s Code and Law
⑫Too Late, You Waste