毎週、1人のブルース・ギタリストに焦点を当てて深掘りしていく連載『ブルース・ギター・ヒーローズ』。今回はフレディ・キングのオススメ盤5選を紹介。まずはこれらを聴くべし!
選・文=久保木靖
Freddie King『Freddy King Sings』(1961年/King)
Freddie King『Let’s Hide Away And Dance Away』(1961年/King)
フレディのスロー・ブルースと並ぶもう1つの魅力、“ギター・インスト”。本作は、「Hide Away」と「San-Ho-Zay」の2大ヒットを含むインスト集で、背景には「Honky Tonk」(ビル・ドゲット)や「Rebel Rouser」(デュアン・エディ)といったR&B〜ロックのインスト・ブームがあった。ソニー・トンプソン(p)との共作によるダンサブルな曲が並び、フィンガー・ピックによる鋭利なトーンで絞るように音を放つ。ちなみに、「Hide Away」はハウンド・ドッグ・テイラーが演奏していた曲が元ネタ。なお、『Goes Surfin’』(1963年)はサーフ・ロックの流行を受けて本作に波の音を被せたもの。