ダイアグラムの“×”の音が鳴ってしまう | ギター知恵袋:090 ダイアグラムの“×”の音が鳴ってしまう | ギター知恵袋:090

ダイアグラムの“×”の音が鳴ってしまう | ギター知恵袋:090

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
6弦や5弦、1弦などに“×”が書いてあるダイアグラムのコードがありますね。たまにその“×”の弦が鳴ってしまいますが問題あるでしょうか?

A:

“×”は基本的には、鳴らさないように弾きたい弦の印です。

解決方法としては、ピックがその弦に当たらない角度で右手を振ることに慣れることです。例えばオープン・コードのDコードを6〜5弦は鳴らさずに4~1弦だけ鳴らす場合、ピックを“3弦に当てるつもりで”振り下ろしてみてください。

最初のうちはたぶん“4弦にも当たってしまう”でしょう。しかしその感覚をねらって“当たってしまう”ではなく“当たる”を目指して練習していくと、徐々に丁度4弦からピックが当たって4〜1弦をピッキングできる角度を取得していけます。

またアルペジオは1本の弦をねらってピックを振る演奏なので、アルペジオのフレーズをたくさん練習すると、ストロークのときも目標の弦にピックを当てることが上手くなっていきます。

その他に左手の親指で6弦を、あるいは右手の側面でブリッジ近くの6〜5弦に触れてミュートしておく、といった手法を×印の位置によって使い分けることもあります。

それらは色々な曲を弾いていくうちに、だんだん手に馴染んでいくもので、その使い分けを“無意識で選ぶようになる”のも目標です。

*編集部による追記:
ロー・コードのDの場合、×印が付いた5弦と6弦は、弾かないか、またはミュートします。なお、5弦のA音はDコードの構成音なので、鳴らしてしまってもコード名はDのままです。

ロー・コードのDの図

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki