タブ譜だけでなく五線譜も読めるようになる利点 | ギター知恵袋:145 タブ譜だけでなく五線譜も読めるようになる利点 | ギター知恵袋:145

タブ譜だけでなく五線譜も読めるようになる利点 | ギター知恵袋:145

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
タブ譜で覚えた曲も五線譜で弾こうとすると、急に手がおぼつかなくなります。やはり五線譜で練習することも必要でしょうか?

A:

どちらでも基本的には自由です。

音楽(音程)は川の流れのように上がったり下がったりしつつ時間を経過していきます。それがグラフィックっぽく絵のようになっているのが五線譜です。

タブ譜は数字で音程を表わしてはいますが、音程の高低がグラフィック的にはわかりません。目で見てグラフィック的に音程の上下を確認できるのはタブ譜ではなく五線譜なのです。

タブ譜は押さえるフレットが指定されていますが、五線譜は音程のみです。ギターはほとんどの音程を複数の箇所で出せる楽器であるゆえに、五線譜は“自分でフレット・ポジションを導き出す”力を育ててくれるのは確かです。

例えばD音(レ)の音符があるとして、2弦3フレットを押さえるべきか、3弦7フレットを押さえるべきか……そういった選択の自由があり、その選択肢の中から便利な弾き方などを探すことがギターの上達につながります。

五線譜とタブ譜
五線譜では音程の高低が視覚的にグラフィカルにわかるが、タブ譜ではわかりにくい。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki