時間を円でイメージ | ギター上達100の裏ワザ:052 時間を円でイメージ | ギター上達100の裏ワザ:052

時間を円でイメージ | ギター上達100の裏ワザ:052

「こんな練習方法や考え方があったのか!」……読むだけで上達する魔法のギター講座

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

テンポ・キープを認識するには ➡ 円を描くイメージを持つ

小さな円、大きな円
小さな円、大きな円

 音楽で最も大切なことはテンポとリズム、つまり時間です。時間は、譜面や図版で表わすには横に表示しますが、演奏時には、頭で“円”をイメージしましょう。小さなリズムの円をくり返すと共に、大きなリズムの円を回転させます。これが連動して、同時に回転しているわけです。ここにヒントがあります。

 例を出すと“16ビートをプレイする際には1小節ごとの大きな円を意識する”、“4拍子をプレイするには16分音符の小さな円を意識する”ということです。簡単に言えば、小さな円と大きな円を同時に感じる、もしくは、プレイに対比する円を意識すればよいのです。

 円を意識した上で、“1分という時間を数えなさい”ゲームをしましょう。60秒という長い時間を、勘でズバリと言い当てることは不可能に近いです。が、1秒の間隔(感覚)を60回数えれば、当てる可能性は上がってくるわけです。そして、その1秒を、表拍と裏拍で数える(8分音符)、あるいは“タカツク”(16分音符)で数えていけば、可能性はさらに上がります。これがリズムの基礎です。

イラスト

 逆の考え方もしておきましょう。メトロノームの数値というのは、1分という時間の分割で数字が定められています。つまりテンポ60は、1秒ということです。しかし、実際の1秒は意外に長く数えにくい時間です。よって、テンポ120で8分音符を120回数える──これが1分です。これらを円でイメージして数える──それがリズムのとらえ方のイメージです。

リズム・ボックスのテンポ60(左)と120(右)
リズム・ボックスのテンポ60(左)と120(右)

『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2006.05.17
ISBN9784845613168

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki