クラシックの指揮者に学ぶ | ギター上達100の裏ワザ:053 クラシックの指揮者に学ぶ | ギター上達100の裏ワザ:053

クラシックの指揮者に学ぶ | ギター上達100の裏ワザ:053

「こんな練習方法や考え方があったのか!」……読むだけで上達する魔法のギター講座

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

走ってしまうのを修正するには ➡ 指揮者のコンダクトをイメージしよう

 クラシック音楽にはなぜ、指揮者が必要なのでしょう? それは、クラシック音楽に、一定のテンポが定まっていないからです。大勢の楽団員は、指揮者の振る指揮棒で、場面ごとのテンポに乗っています。その際、最も重要なのが、“4拍目から1拍目に向かう時間”です。これをバンドに置き換えます。

4拍子の重要な部分はココ
4拍子の重要な部分はココ

 カウントでドラマーが“1〜2〜3〜4〜”と声を出しますが、この“4”のあとに、メンバー全員が、曲のスタートである“1”で音を出すわけですね。ここでズレたらカッコ悪くなります。そして、このテンポのくり返しの中で“走ってしまう人”は、“4”の裏の時間を数えるのが苦手、という面があります。そういう人は、4拍裏を数えるというよりも、4拍〜1拍に向かう時間をキープする、と考えましょう。

 クラシック音楽は、指揮者次第という面がありますが、それはテンポをリードするということが指揮者の役目だからです。指揮者としては、4拍子を大きく振ったり小さく振ったりして演奏者をリードし、楽曲に躍動感や静けさを演出します。また、4拍〜1拍に向かう時間を長く表現すれば、テンポを超えた“タメ”に近い時間を演出することができます。

指揮者の4拍子パターン
指揮者の4拍子パターン

 裏ワザ051で示した“歩く数え方”にしても、まずは“1”を踏む前に、スタートからの時間が存在することを意識して下さい。前にも小節があると考えた“1〜2〜3〜4〜”の“4”がスタートであって、そこから“〜1〜2〜3〜4〜”と数えるわけです。このように、“4”から“1”の時間を意識することがリズム上達の秘訣です。そして、それがくり返されることで、テンポ・キープされるわけです。

歩き始めは“4”からスタート
歩き始めは“4”からスタート

『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2006.05.17
ISBN9784845613168

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki