BOSS SD-1活用術谷口鮪(KANA-BOON) BOSS SD-1活用術谷口鮪(KANA-BOON)

BOSS SD-1活用術
谷口鮪(KANA-BOON)

取材・文=井戸沼尚也 機材写真=星野俊 デザイン・図版=猪野麻梨奈

BOSS SD-1の活用法を語る5人目のミュージシャンは、KANA-BOONのボーカル&ギターを務める谷口鮪だ。彼もまたSD-1のサウンドの魅力のみならず、その堅牢性、故障のしにくさについて語ってくれた。

MAGURO’S SETTING

【セッティング解説】コードをしっかりと聴かせる狙いで、TONEは13~14時。“ミドルのちょっと上”をピンポイントで調整できるのが気に入っているポイントとのことだ。

デビュー前、過酷な状況によく耐えてくれました

 SD-1は10代の終わりに新品で手に入れて、KANA-BOONでデビューしたあともしばらく使っていましたね。デビュー前から街のライブハウスに出ていたんですけど、バンドの転換時間が短い中で自分たちで機材をバラして、ということをくり返す中で、何度も落としてしまったことがあります(笑)。だから、僕のSD-1はボロボロなんですよ。今なら機材の扱い方もわかっていますけど、当時の過酷な状況によく耐えてくれたなあと感謝していますね。

 そんな頑丈なところも魅力ですが、やっぱり好きなのはハリがあって自然なサウンドです。僕はパワー・コードでグイグイ押すタイプではなくて、いろいろなコードをキレイに聴かせたいタイプなんですけど、そういう使い方にこのナチュラルな歪みが合うんですよ。それとTONEの効きがすごくいいですよね。狙ったところ、ミドルのちょっと上あたりをピンポイントで調整できる感じです。デビューの前後は自分のアンプを持っていなくて、会場によってアンプが違う状況の中で、毎回音作りが大変でした。でもSD-1のおかげで直感的な音作りができましたし、必要な帯域とそうでない帯域について学ばせてもらったんです。最近はあまり登場する機会がないんですが、僕にとってはどんなことがあっても絶対に手放せない、大事なペダルです。

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PROFILE

たにぐち・まぐろ●1990年生まれ。ロック・バンド、KANA-BOONのボーカル&ギター。全楽曲の作詞作曲も行なう。今年3月4日にベスト盤『KANA-BOON THE BEST』とシングル『スターマーカー』を同時リリース。

LAST RELEASE

『KANA-BOON THE BEST』KANA-BOON

キューンミュージック/KSCL-3246〜7

 本記事は『ギター・マガジン2020年9月号』にも掲載されています。表紙巻頭特集は「シティ・ポップと夏。〜とろける極上ギター・ソロ篇」。ぜひチェックしてみて下さい!