ダンサブルな楽曲をロックなギターで彩る夜の本気ダンス。そのフロントマンであり、キレのあるバッキングでバンドをグルーヴさせるギタリストでもある米田貴紀のライブ用ペダルボードの撮影に成功! これは、2020年3月6日に新木場USEN STUDIO COASTで行なわれた“夜の本気ダンス RELEASE PARTY「PHYSICAL GRAFFITI」”でも活躍したシステムだ。それではさっそく、気になる接続順と使い方を見ていこう。
取材/文=福崎敬太 ペダルボード撮影=小原啓樹
先日、ギタマガWEBで公開した『米田貴紀(夜の本気ダンス)× フェンダーMade in Japan Hybrid Ⅱ Jazzmaster』の取材は、彼らのライブ=“夜の本気ダンス RELEASE PARTY「PHYSICAL GRAFFITI」”の翌日に行なわれた。
その際米田は、普段の演奏環境に近づけるために、実際にライブで使用しているボードを持参してくれた。
編集部はここぞとばかりに、“あの……これも撮影して記事にしちゃっても??”と打診すると、即快諾!(米田さん、ありがとうございます!!)
さっそく気になるそのラインナップと使い方を見ていこう。
Yoneda’s Pedalboard
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①One Control/Chamaeleo Tail Loop(スイッチャー)
②Mad Professor/Sweet Honey Overdrive(オーバードライブ)
③BOSS/JB-2(オーバードライブ)
④MXR/ten band eq(グラフィックEQ)
⑤Mad Professor/Ruby Red Booster(ブースター)
⑥BOSS/DD-500(マルチ・ディレイ)
⑦BOSS/TU-2(チューナー)
印象的なリフのサウンドは
ショート・ディレイ&EQでの味つけがポイント!
接続順はギターからスイッチャー①、ディレイ⑦からVOXのAC30へ。各ループには②〜⑤がそれぞれつながっており、チューナー⑦は①のチューナー・アウトにつながっている。
基本のバッキングでの歪みは②を使い、歪みが足りない際は③のBOSS(BD-2)モードに切り替え、さらにドライブさせたい時はJHSモードを選択する。ビニール・テープで固定してあり写真では見えないが、②のセッティングはDRIVE=8時、VOLUME=11時、FOCUS=1時、TREBLE=2時、BASS=1時、③はBOSS/JHSでLEVEL=11時/11時、TONE=10時/12時、DRIVE=10時/2時。
リフを弾く際などにブースター⑤を踏むが、欲しい帯域を補うためにグラフィックEQ④も合わせてオンにする。⑤のツマミはMASTER=3時、BOOST=9時半、TREBLE=11時に設定し、④で中域を持ち上げている。
ちなみに、テレキャスターとジャガーによってセッティングを変えることはほとんどないそうで、基本的にはテレキャスターに合わせて設定してある。そのため、普段は②でバッキングするようなシチュエーションでも、ジャガーを手にしている時は③に切り替えるなど、状況に合わせて踏むペダルを変えているとのこと。
ディレイ⑦は近年導入したもので、それまではBOSS DD-6を、ショート・ディレイ用とロング・ディレイ用に分けて2台愛用していた。使い方はその時と同様で、リフを弾く時はショート・ディレイを必ずかける。ライブ・アレンジにマッチするような場面でロング・ディレイを使用するそう。
最新作
『PHYSICAL』
Getting Better/VICL-65463/2021年1月27日リリース
―Track List―
01.GIVE & TAKE
02.SMILE SMILE
03.empty boy
04.SOMA
05.Melting
06.insomnia
―Guitarists―
西田一紀、米田貴紀