マーク・レッティエリが最新作で使用したギター&エフェクター マーク・レッティエリが最新作で使用したギター&エフェクター

マーク・レッティエリが最新作で使用したギター&エフェクター

最新作『Deep: The Baritone Sessions Vol.2』で使用した機材の写真を、マーク本人が撮影して送ってくれた。宅録作品のため基本的にはプラグインなどが活躍したそうだが、合わせて最新ペダルボードも紹介しておこう。

文=福崎敬太 Photo by Chad Jenkins 機材写真=本人提供

Baritone Guitars

Bacci/Leonardo

Bacci/Leonardo

バリトン・ギターのメインとして、フィアレス・フライヤーズの動画などでも登場するイタリアのブランド=バッチのLeonardo。「Tidal Tail」ではローAチューニングで使用された。

Danelectro/'56 Baritone

Danelectro/’56 Baritone

56年リイシューのダンエレクトロ製バリトン・ギターは高出力のリップスティック・ピックアップが特徴。シルバー・フレーク・フィニッシュのマッチング・ヘッド仕様でがキュート。

Supro/Hampton Baritone

Supro/Hampton Baritone

彼のInstagramアカウントをフォローしている人ならば、たびたび見ているであろう、スプロのバリトン・ギター。2017年製のHampton Baritoneで、アッシュ・ボディの1本だ。

Hybrid Guitars/Universal 6 JM

Hybrid Guitars/Universal 6 JM

ハイブリッド・ギターズのUniversal 6(Big 6) JMは低音弦がベース、高音弦がエレキ・ギターというコンセプトの1本。本器はショート・スケール・モデルで、今作ではベースの役割を担った。

Guitars

Grosh Guitars/NOS Retro

Grosh Guitars/NOS Retro

長らくメインとして活躍するグロッシュ・ギターズのNOS Retro。ドン・グロッシュに理想のスペックを伝え、制作された1本だ。スワンプ・アッシュ・ボディのメイプル・ネックで、グリップについては以前、“フェンダーよりも少し太めで、細身のネックはしっくりこない”と語っていた。「Pulsar」のソロは本器で弾かれた。

Paul Reed Smith/Fiore

Paul Reed Smith/Fiore

ポール・リード・スミスからリリースされたマークの新たなシグネチャー・モデル、Fiore。本作では完成版の本器と黒いプロト・タイプを通常のギター・パートのほとんどで使用。「Star Catchers」のメロディや「Supernova」のソロは本器によるもので、ファンキーなカッティングなどでも重宝したそうだ。

Amplifier

Revv Amplification/D20

Revv Amplification/D20

今作はケンパーとニューラルDSPのプラグインを使っているほか、実機のアンプとしてはこのD20が使われた。「Blue Straggler」ではダイレクト・レコーディング機能を使い、ギターもベースも本機で録音。また、アッテネーター機能も有しており、“僕がこれを使ってレコーディングしているのは、バリトンと組み合わせた時のサウンドを気に入っているからというのもあるし、僕の家にキャビネットを使って鳴らすことができるような防音設備がないという事情もあるんだ”と、その利便性についても話してくれた。

Pedalboard

Pedalboard

【Pedal List】
①Jackson Audio/BLOSSOM(コンプレッサー)②Guyatone/Wah Rocker(オートワウ)
③FOXROX/OCTRON3(オクターバー)
④Jackson Audio/FUZZ(ファズ)
⑤J. Rockett Audio Designs/MELODY The Melody Overdrive(オーバードライブ/EQ)
⑥J. Rockett Audio Designs/HRM(オーバードライブ)
⑦MXR/EVH90 Phase 90(フェイザー)
⑧JIM DUNLOP/DVP3 Volume (X)(ボリューム・ペダル/エクスプレッション・ペダル)
⑨Line 6/M5(マルチ・モジュレーション)
⑩Walrus Audio/Monument V2(トレモロ)
⑪MXR/Carbon Copy Mini(ディレイ)
⑫tc electronic/NOVA DELAY(ディレイ)
⑬tc electronic/Hall of Fame 2(リバーブ)

入れ替わりの激しいマークの最新ペダルボードがこちら。『Deep: The Baritone Sessions Vol.2』ではLogicのプラグインやニューラルDSPに内蔵されたエフェクトが主体だが、本ボードの⑧MXR EVH 90なども使われた。

接続順は①〜⑬の番号順で、ドライブ・ペダルの後段にボリューム・ペダルを置いて、歪み量をそのままに音量調整を可能にしているのがポイントだ。シグネチャー・ペダルの⑤はバリトン・ギターとの相性が特に良いそうで、ライブなどではかけっぱなしとのこと。

作品データ

『Deep: The Baritone Sessions Vol.2』
Mark Lettieri

『Deep: The Baritone Sessions Vol.2』
Mark Lettieri

Leopard/2021年4月16日リリース

―Track List―

01. RED DWARF feat. Daric Bennett & Justin Stanton
02. MAGNETAR feat. Adam Deitch & Shaun Martin
03. PULSAR feat. Robert “Sput” Searight
04. TIDAL TAIL
05. VOYAGER ONE feat. Nate Smith & Bobby Sparks
06. STAR CATCHERS feat. Steve Lukather, Jason “JT” Thomas, Wes Stephenson, and Philip Lassiter & The Philthy Hornz
07. BLUE STRAGGLER feat. Travis Toy
08. NEBULAE feat. TaRon Lockett, Frédéric Yonnet & Braylon Lacy
09. SUPERNOVA feat. Keith Anderson
10. SUBLIGHT

―Guitarists―

マーク・レッティエリ、スティーヴ・ルカサー