ステージ・アンプを持たないスタイルになって久しい野呂一生だが、近年のライブではそのシステムもさらにシンプルに。なんと、ほぼギター・プロセッサー1台だけでサウンド・メイクを完結させている。CASIOPEA-P4のアルバム『NEW TOPICS』のレコーディングでも活躍したという、野呂サウンドの根幹を担うLine 6 Helixのセッティング&使用法を見ていこう。
取材/文=伊藤雅景 写真=星野俊
Sound System
![野呂一生のサウンド・システム。](https://guitarmagazine.jp/wp-content/uploads/2022/10/2022-10-casiopea-noro-gear-001-1024x672.jpg)
シンプルを極めた野呂のサウンド・システム
【Pedal List】
①Line 6/Helix Floor(マルチ・エフェクター)
②BOSS/TU-2(チューナー)
③TC ELECTRONIC/G-Minor(MIDIコントローラー)
野呂は現在、なんと①Line 6のHelixのみでサウンド・メイクを完結させているそうだ。ステージ・アンプもなく、①からのライン出力をPAへそのまま送っている。
使用しているモデリングは以下のとおり。
音色の種類 | 使用しているHelix内のモデリング |
---|---|
クリーン | Deluxe Comp → Jazz Rivet120 → 1×12 Cali IV |
クランチ&ディストーション | Red Sqeeze → Valve Driver → Stone Age 185 → 1×12 Cali IV |
空間系はおもにディレイ、コーラス、オクターバーを使用しており、ディレイは③のMIDIコントローラーでも呼び出せるようなセッティングになっている。
クランチ・サウンドはディストーションのモデリングの組み合わせをそのまま流用しており、先頭のコンプレッサーのレベルを下げることで歪み量をコントロールしているそうだ。
![野呂一生のライブ時のセッティング。](https://guitarmagazine.jp/wp-content/uploads/2022/10/2022-10-casiopea-noro-gear-010-1024x868.jpg)
上写真はライブ時のセッティングを再現したもの。ギター用のモニター・スピーカーにはYAMAHAのDXR12を使用しており、Helixの1/4”OUTからの信号が出力されている。
![Helix下部の角度調節台。](https://guitarmagazine.jp/wp-content/uploads/2022/10/2022-10-casiopea-noro-gear-002-1024x660.jpg)
![野呂一生が使用するミキサー(YAMAHA/MG-06)](https://guitarmagazine.jp/wp-content/uploads/2022/10/2022-10-casiopea-noro-gear-003-1024x596.jpg)