ノーマンズ・レア・ギターズで手に入れたという、ジョン・フルシアンテの1940年代製Martin 0-15。レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『Unlimited Love』(2022年)に収録された、「Tangelo」で聴けるアコースティック・サウンドは本器によるものだ。現在ジョンのギター・テックを務めるヘンリー・トレホ、そしてかつてのテックであるデイヴ・リーの両名に詳しく話を聞いた。
This article is translated or reproduced from Guitar Player #728 and is copyright of or licensed by Future Publishing Limited, a Future plc group company, UK 2022. All rights reserved.
翻訳=トミー・モリー Photo by Eleanor Jane
※2023年3月17日追記:元記事であるギター・プレイヤー誌#728では本モデルについて00-15と掲載されていましたが、編集部の判断により0-15と訂正いたしました。
Martin/1940s 0-15

デイヴ・リー ジョンは同じモデルをもう1本持っている。たしか『Californication』(1999年)の頃に(プロデューサーの)リック・ルービンから手に入れたはずだね。そのギターが本当にグッドなサウンドだったから、ジョンが“もう1本同じものが欲しい”となってさ。テレキャスターと同様に、これもノーマンズ・レア・ギターズで手に入れたんだ。
ノーマンの店には、多くの人がボディの大きなドレッドノート・シェイプのギターを求めてくるようだけど、“俺たちはこれが欲しいんだ”と伝えたんだ。あと、このギターにはTrance AudioのAmuletピックアップ・システムを採用している。
ヘンリー・トレホ 2本のマーティンは両方現役で使っているんだ。2つの新しいアルバム(『Unlimited Love』、『Return of the Dream Canteen』)のレコーディングでは、1本はブース、もう一方はジョンがいた部屋に置いて、練習や作曲用として準備しておいたんだ。スタジオに彼が来た時にパッと手に取って弾けるようにね。
レコーディング中はピックアップ・システムを使わずに、マイクで録っているよ。「Tangelo」(『Unlimited Love』収録)で聴けるギターがこれだね。

ギター・マガジン2020年3月号
『ジョン・フルシアンテ、帰還!!!』
ジョン・フルシアンテのRHCP帰還を記念して、全アルバム・インタビュー&使用機材を一挙掲載! ソロでの活動や奏法も深掘りし、音楽家としての全貌に迫る!

ギター・マガジン2022年6月号
『ジョン・フルシアンテ完全復活!!!!』
ジョン・フルシアンテ復帰後のRHCPがリリースした最新アルバム『Unlimited Love』を徹底深堀り!! 作品についてジョンが語った最新インタビューも、国内独占掲載!!