Ichika NitoがDiosのステージで“ライブ感”を演出するために使用するアンプ&ギター・プロセッサー Ichika NitoがDiosのステージで“ライブ感”を演出するために使用するアンプ&ギター・プロセッサー

Ichika NitoがDiosのステージで“ライブ感”を演出するために使用するアンプ&ギター・プロセッサー

レコーディングはDTMですべてを完結させるIchika Nitoだが、ライブでは“生感”を演出するためにアンプで音を作っている。今回は2023年8月30日に行なわれたDiosの新作『&疾走』の発売記念プレミアム・イベントに潜入し、そのサウンド・システムを撮影してきた。SNSや音源で聴けるIchikaの端正なサウンドとは異なる、バンドのライブ・セットならではの機材構成を見ていこう。

文=福崎敬太 撮影=小原啓樹

Ichika Nitoの使用アンプ

Divided by 13/JRT 9/15

Divided by 13/JRT 9/15

Diosのために入手したこだわりのスタック・アンプ

Diosのために入手したというJRT 9/15。真空管のキャラクターごとに、6V6による9W出力とEL84による15Wの切り替えが可能なモデルだが、Ichika Nitoは6V6側を選択している。ボリュームやトーンもしっかりと上げており、真空管らしい温かなクランチ・サウンドを奏でていた。

ソロの時とは異なるサウンドメイクの傾向について、Ichikaはこう語る。

ソロの時は本当に小さな音からどんどんダイナミクスを持たせるような方向性ですが、バンドの場合はスタートラインを真ん中くらいにして、上のほうにどれくらいアーティキュレーションの幅を持たせられるかを考えているんです。

それで、強く弾いたら少し歪むくらいのセッティングにして、生で弾いている臨場感が出るようにしていますね。

また、会場によって出力をコントロールできるように、アッテネーター(下写真)をつなげているが、2023年8月30日の渋谷Spotify O-EASTでの演奏ではフル出力となっていた。

EX-Pro/DM-X
ステージ上の音量感を調整するためのアッテネーター、EX-Pro/DM-X

Setting

JRT 9/15のコントロール・パネル
6V6モードを選択し、ハイカットのCUTは1時、6ポジションのTONEは2時半の位置、キャラクターの異なる2つのボリュームはともに1時半に設定。

Ichika Nitoの足下セッティング

Line 6/Helix

Diosのライブ用エフェクトは、すべてHelixが担っている。しかし、“アンプの音を聴かせたい”とのことで、本機でコントロールするのは歪み量や残響感の違い程度。

スイッチ下段の中央、ディスプレイに[③GAIN]と表示されているものがクリーン・サウンドで、[②CRUNCH]がフェイザーなどを加えて空間的な広がりを持たせたクリーン、[①CLEAN]が高域が抜ける歪み、[④LEAD]が太めの歪み。

メインのクリーン・サウンド[③GAIN]とリード用の[④LEAD]には2段階のリバーブをかけているのにも注目したい。

ちなみに、ディスプレイの表示名と実際のサウンドが異なるが、“変えようと思っているんですけど、PCがない環境で変えると事故が起きそう”ということで、そのまま撮影させてもらった。

作品データ

Dios『&疾走』

『&疾走』
Dios

Dawn Dawn Dawn Records/DDDR-1004/2023年9月6日リリース

―Track List―

  1. 自由
  2. アンダーグラウンド
  3. &疾走
  4. また来世
  5. 花束
  6. Struggle
  7. ラブレス
  8. 裏切りについて

―Guitarist―

Ichika Nito