B’z LIVE-GYM “Pleasure”でサポート・ギタリストを務めたYukihide“YT”Takiyamaの使用機材を、2023年9月3日(日)の日産スタジアム公演で撮影。そのステージで使用されたギターと、ペダルボード、アンプ・システムを紹介しよう。
取材・文:関口真一郎 機材撮影:星野俊
※本記事はギター・マガジン2023年11月号に掲載された「Axis’ Gear」を一部抜粋/再編集したものです。
Guitars
ESP YT Custom V “B-lu”
メインはYTのシグネチャー・モデル。ジョイント部の高音弦側ボディを深めに削った非対称Vシェイプになっているのが特徴の1つ。
Gibson Firebird
ファイアーバードはミニ・ハムバッカー特有のジャキッとしたトーンが気に入っているとのこと。
ESP MA-CTM
MA-CTMは、もともと付いていたアクティブ・ピックアップをパッシブのセイモア・ダンカン59(フロント)とJB(リア)に交換している。
Gibson 1978 Les Paul Custom
78年製レス・ポール・カスタム。なお、エレキ用の弦はD’AddarioのXTを使用。
Martin OMC-41
リッチー・サンボラ(元ボン・ジョヴィ)のシグネチャー・モデルで、ライブではエレキ・ギターにすぐに移行できるように、スタンドに取り付けて弾いていた。弦はD’AddarioのXS。
使用弦
前述のとおり、弦はD’Addarioのものを使用している。エレキ・ギター用にはXTの.011〜.049、アコースティック用にはXSの.012〜.053をチョイス。(編集部)
Pedalboards
【Pedal List】
①TC Electronic/Flashback X4(ディレイ)
②Strymon/Mobius(モジュレーション)
③Strymon/TIMELINE(ディレイ)
④DigiTech/Whammy 5(ピッチ・シフター)
⑤MXR/Smartgate(ノイズ・ゲート)
⑥KENTON/Thru-5 (MIDI スルー・ポックス)
⑦BOSS/FV-500L(エクスプレッション・ペダル)
⑧Voodoo Lab/Ground Control Pro(MIDIフット・コントローラー)
⑨BOSS/FV-500H(ボリューム・ペダル)
⑩Morley/Bad Horsie 2(ワウ)
⑪RJM/Tone Saver(バッファー)
⑫Peterson/Strobo Stomp 2(チューナー)
⑬Peterson/Storobo Stomp HD(チューナー)
2枚のボードをL字型に配置
YTのペダルボードはこのように2つに分かれている。左側のボードにはディレイ、モジュレーションといった空間系ペダルをおもに配列。右側のボードには音色切り替えを行なうMIDIコントローラーやボリューム・ペダル、チューナーを用意。2枚のペダルボードの中間にあるBOSSのFV-500L(⑦)はワーミーやディレイ・タイムをコントロールするためのもの。基本の音はアンプで作り、適宜エフェクトを加える流れになっている。
Amplifiers
YTのキャビネットの裏側。中央に2段積まれているBognerアンプのうち、下側のEcstasy 20th Anniversaryが使用アンプで、上のEcstasyはサブ機。ラックの引き出しにはブースターやフェイザーなどが収められている。
キャビはBognerを使用。マイキングしている3台のうち、中央がドライ用で、左右の2台がウェット用(空間系をかけた音)。このようにドライ用とウェット用を分けることで、空間系をかけながらも輪郭のある音に仕立てることができる。
ギター・マガジン2023年11月号
『追悼 ロビー・ロバートソン 1943-2023』
本記事はギター・マガジン2023年11月号にも掲載されています。誌面ではさらに、ライブ・レポートも掲載! 表紙&特集は8月9日にこの世を去った、ロビー・ロバートソン。