ギター・マガジン編集部が注目するカッティング系エフェクター16機種を、TAIKINGが試奏する本企画。今回はJ.ROCKETT AUDIO DESIGNSのAIRCHILD Six Sixty Compressorをチェック!
【PR】 取材・文:鈴木誠 機材撮影:八島崇 人物撮影:鈴木千佳
*本記事は、ギター・マガジン2024年8月号の「カッティングに最適なエフェクターを探せ!」を再編集したものです。
J. Rockett Audio Designs
AIRCHILD Six Sixty Compressor
スタジオ・コンプレッサーの名機を再現
“最高峰のコンプレッサー”として名高い、ビンテージの“660”スタジオ・コンプレッサーをイメージしたというAIRCHILD。J.Rockett Audio Designsがスタジオでオリジナルの“660”や“670”(ステレオ)を長年使用してきた経験から、その特性を数百万円というビンテージ価格を投じることなく得られるように開発したという。
中でもTONEノブは、右に回すと高音が増えて低音が減り、左に回すと高音が減って低音が増えるティルトEQ方式で、アンプごとに異なる特性に合わせてバランスを取ることが可能。ドライ音をミックスするBLENDノブも備える。
電源はDC9V(電池室なし)。
TAIKING’s REVIEW
“これをつなぐと音が良くなるんだよ”と名人たちに語り継がれそう。
よく使っているDAWプラグインの機種を思い出しますし、このノブの形状を見てしまうとギターから直接インプットする気にもなれず(笑)。センド/リターンに入れたり、アンプ・シミュレーターのあとに置きたくなりますね。ノブがこうして表に出ていると、デジタル機材の後段に入れても現場で扱いやすそうなんです。自分の環境で音を聴いてみたいなぁ。
基本のサウンド・キャラクターはあるけど、TONEノブが付いているのが賢いなと思います。いわゆるトーンというよりフリケンシーみたいな感覚ですかね。どの音域を立たせるかを決めて、それを原音に対してブレンドできるのが便利です。
サウンドの傾向としては元気になる感じで、“これをつなぐと音が良くなるんだよ”と、名人たちに語り継がれそうな雰囲気があります。言われなければわからないくらいの強さでかけたいですね。
J.ROCKETT AUDIO DESIGNS
AIRCHILD Six Sixty Compressor
【スペック】
●コントロール:アウトプット、トーン、ブレンド、スレッショルド、オン/オフ・スイッチ
●入出力端子:インプット×1、アウトプット×1
●電源:9Vアダプター
●外形寸法:約70(W)×108(D)×32(H)mm
【価格】
オープン・プライス(参考価格:37,400円前後)
【問い合わせ】
株式会社 Quanta International info@quanta-intl.jp
ギター・マガジン2024年8月号
- 特集:カッティング“超”至上主義 Featuring コリー・ウォン
- カッティングに最適なエフェクターを探せ!〜注目のコンプレッサー、フェイザー、オートワウ、エンベロープ・フィルター16機種をTAIKINGが徹底試奏