東京・原宿の中心部に居を構える、世界初のフェンダー旗艦店『FENDER FLAGSHIP TOKYO』で、6/26〜7/2までオープン1周年を記念したセレブレーションウィークが開催された。ここではその前夜祭の様子をレポートしよう。
取材・文=鈴木伸明


東京・原宿の中心部に居を構える、世界初のフェンダー旗艦店『FENDER FLAGSHIP TOKYO』が、オープン1周年を記念したセレブレーションウィークを開催。1週間にわたるイベントに先駆けて、前日の6月25日には、この1年間、Fender Flagship Tokyoで一定金額の商品を購入した人を特別に招待した前夜祭『FIRST ANNIVERSARY SPECIAL NIGHT』が開かれた。
当日は、書道家の柿沼康二氏によるペイントパフォーマンスのほか、Charのトークセッション&ライブパフォーマンスがあり、招待客は豪華な催しに魅了された。
3階のカスタムショップ・フロアで開かれたCharのトークショーは、スタート前から多くの観客が集まった。手を伸ばせば触れられそうなほどの近距離でのイベントとなったが、キャリア50年を誇るCharにとっては「もっと近い観客の前で演奏したこともあるから全然大丈夫」だそうで、終始リラックスした雰囲気の中で興味深い話をたっぷりと語ってくれた。特にフェンダーのコロナ工場を訪れた際に、伝説のピックアップ職人アビゲイル・イバラ氏がコイル巻きを体験させてくれたことなどを楽しそうに話していた。
続いてB1のイベントスペースでは、澤田浩史(b)、古田たかし(d)を従えたCharのライブパフォーマンスが展開された。途中、観客をステージにあげてセッションする場面があり、そのあとに「今日はプロも来ているみたいだけど、誰かギターを弾かないか?」という声がけで登場したのはラルク アン シエルのkenだった。Charのバンドをバックに、会場にあったストラトキャスターをクリーントーンで弾きまくるkenの貴重なシーンを目撃することができて、会場中の誰もが満ち足りた表情を浮かべていたのが印象的だった。


リラックスした雰囲気の中でCharのトークショーは開かれた。改めてストラトキャスターの魅力を聞かれて「まずカッコいい。ルックスがいい。ネーミングがいい」など、楽しそうに語ってくれた。手にしているのは、FENDER FLAGSHIP TOKYOオープン1周年記念としてカスタムショップで製作されたストラトキャスター70周年記念モデル『Fender Flagship Tokyo Exclusive 70th Anniversary 1954 Strat with Gold Hardware Black』。

B1のステージでトリオ編成でのライブパフォーマンスを披露。途中、ラルク アン シエルのkenの飛び入り参加で、会場の熱気は最高潮に。Charが手にしているのはトレードマーク的ストラトキャスター、1959年製バーガンディミスト。ラストナンバーの「APPLE JUICE」では、歌詞の“これがなきゃ生きていけない”に続く部分に「ストラトキャスター」や「テレキャスター」を当てはめたアドリブも。余裕を感じられる大人のステージだった。