ギタリストのストラップ事情 – 第1回:今剛 ギタリストのストラップ事情 – 第1回:今剛

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ギタリストのストラップ事情 – 第1回:今剛

ギターとミュージシャンをつなげる大切なアイテムである、“ストラップ”。デザインや色、機能性、耐久性など、実はチェックしておくべきポイントは様々だ。では、世のギタリストはどんなこだわりを持っているだろう? 本連載では気鋭のブランド=AQUBEの提供のもと、ひそかなストラップ事情を掘り下げていく。第1回は、スタジオ・ギタリストの今剛がお気に入りのストラップを紹介。

Presented by AQUBE
取材・文:錦織文子 写真:大谷鼓太郎

今剛が30年近く愛用するユニークな刺繍のストラップ

今剛
今剛

ギター1本に対してストラップ1本を確保しています。
色が合わないと気が済まない

本日、今さんが紹介するストラップについて教えて下さい。

 ニューヨークのブランド、JODI HEADのストラップです。刺繍が施された布地を探し出して、それを裁断して手作りでストラップとして製作しているみたいで、キレイなデザインのものがたくさんあるんですよ。このブランドだけで何十本も持っています(笑)。

 今日持ってきた中華柄(次の写真・上)や蝶柄(下)のほかにも、着物っぽい和柄もあって。とにかくこのユニークなデザインが好きですね。

JODI HEAD GUITAR STRAPS
【JODI HEAD GUITAR STRAPS】
90年代後半よりニューヨークの工房にてハンドメイド・ストラップ製作を行なうブランド、 JODI HEADのストラップ。ユニークな柄が施された布地を採用している点が特徴で、アンディ・ティモンズやバディ・ガイ、リッチー・サンボラなど海外の有名アーティストからの人気も高い。

確かに個性的で目を惹く柄です! 手に入れたのはいつですか?

 たしか30年ほど前だったかな。ある日、ストラップの輸入業者の方がハイエースに1,000本ほど大量にストラップを積んでやって来て、“今さん、ストラップいりませんか?”って(笑)。その中から夢中になって1つ1つ見て、目立ったデザインで気に入ったものを手に入れました。

 それがきっかけでJODI HEADを知ったんですけど、当時こそかなり人気のブランドだったそうです。1つの生地から何本か作るスタイルだったのか、今は同じものは手に入らないようです。ほぼ1点ものなんでしょうね。

では、30年近く同じものを愛用し続けているんですね。

 そうです。モノが良いから全然へたらないので、今でも色んな現場で使い続けていますよ。ただ、使いすぎてストラップの両端の革の部分だけがへたってきたので、ロック式のストラップ・ピンや、水道パッキンのOリングを活用して、なんとか留めて使っています。そうまでしても使い続けたい、僕にとって特別なストラップですね。

どういう点にこだわって選んでいますか?

 やはりデザインと色です。それと、ギターとストラップの色は必ず合わせますね。ギター1本に対してストラップ1本を確保しています。

なんと! 様々な色のギターを所有していると探すのが大変では?

 ひと苦労ですよ(笑)。でも、色が合わないと気が済まない。今日持ってきたThree Dots Guitarsのエボニー・ブラックのSHモデルは、蝶柄に決めています。赤いギターには中華柄を合わせますね。

今剛

機能性についてはいかがですか?

 機能性は見た目の二の次ですけど、裏側の材質がすべりが悪かったり、ツルツルしすぎているものは選ばないです。このJODI HEADのストラップの裏面の素材も別にどうってことないんですけど、すべりがほど良くて、適度な摩擦感があるのが好きですね。布地や革であれば安心して使えます。あとは、ストラップの幅は細身のタイプのほうが重心が安定しやすい気がするので好みですね。

今さんのライブ演奏の動画や写真を見ると、JODI HEADのほかにも様々な種類のストラップを使っている印象がありました。常に新しいものも探しているんですか?

 新しいストラップにも、もちろん注目していますよ。たまに楽器店へ行ったらギターではなくストラップ・コーナーを見るようにしています(笑)。だから、よく売っている普通のストラップを安易につけている人を見ると、もっと興味を持ってもらいたいと思うんですよね。まあ人それぞれですけど、僕はちゃんと選んで使いたいです。

ほかにどんな材質のもの使いますか?

 革製のストラップも何本か持っていますよ。ブルーとシルバーが混ざったカラーのものとか、グリーンとか色々な種類を持っています。

カラフルなものも好まれるんですね。

 ギラギラしてたり、装飾が付いたり、派手すぎるものはちょっと嫌だけどね(笑)。でも、ある程度は目立つカラーがいいです。ライブや写真や映像を撮られる際に必ず映り込むから、ちゃんとカッコいいものを付けたいじゃないですか。

革製に惹かれる点は?

 革の素材感は好きなんです。ただ、気を使わないとすぐダメにしちゃうから難しいですね。なかなかモノの良い革製ストラップには出会わない。だから今日AQUBEさんのストラップを見るのも楽しみにしてたんですよ。どんなものか手にとって見てみたいです。ちょっと見てみていいですか?

特別編:AQUBE × 今剛

上質な本革で長時間の演奏もしっかりサポートする機能性や、ファッショナブルなデザイン性を両立するAQUBE。常に新しいストラップにも注目しているという今剛だが、お気に入りのストラップについての取材中にすでに興味津々。ここでは、AQUBE MUSIC PRODUCTSの中川宏明氏と、今氏の対話からブランドの魅力を掘り下げていく。

ギターの色味に馴染みが良さそうなカラーがいいですね。

中川宏明 AQUBEでは様々なカラーや材質のストラップを取り揃えています。

今剛 パッと見た感じ、黄色かグリーンが良い感じです。

中川 実際に使用するギターを想定したセレクトですか?

 もちろんです。ギターの色味に自然と馴染みが良さそうなカラーがいいですね。(手に取ってみて)触り心地もとても良い。ここまで柔らかさがあると、ある程度幅がないと伸びてきたりしないんですか?

AQUBEのストラップを見る今剛

中川 種類によりますが、芯材を入れているので耐久性は確保しています。

 それは安心です。基本は牛革なんですよね。ほかに変わった革はないですか? 自慢できるやつ(笑)。

中川 例えば、蛇や象の皮もあります。

 象!? インパクトが凄いですね。(素材のサンプル一覧を眺めながら)確かに色んな種類があって選ぶのも楽しそう。どの革も質感に高級感がありますが、染めちゃうと本来のテクスチャーが変わっちゃったりしないんですか?

中川 染め方でだいぶ変わりますが、素材感を活かした製作を心がけています。ちなみに、こちらがシボ革で作られたシリーズ、SHRINKです。

SHRINK BLACK(Slim)
【SHRINK BLACK(Slim)】
仕上げの際に革を伸縮させることで生まれる天然のシワの表情が豊かなシュリンク・レザーのストラップ。AQUBEのシュリンク・コロレ・シリーズはカラバリも多く、全11色を取り揃える。幅は60mmのSlimタイプ。

 おお、表面の手触りが気持ちいいです。

中川 あとは、革のダイアモンドと呼ばれる“コードバン(馬の背および臀部の皮から作るなめし革)”などでも製作できますよ。このHORWEEN-LUXは、コードバンを扱っていることでも有名な米シカゴの老舗タンナー、ホーウィン社が作っている革で製作しています。

HORWEEN-LUX TIMBER(Slim)
【HORWEEN-LUX TIMBER(Slim)】
ホーウィン社を代表するオイル・レザーである、クロム・エクセル・レザーを採用したシリーズ。上質な革の質感を活かしつつ、高級感の漂う光沢が美しい。そのルックスは上品ながらも存在感抜群。

 光沢が上品で良いですね。この起毛タイプのストラップも高級感があってカッコいい。

中川 こちらはCOW HAIRですね。パイソン柄を始め、様々な柄を施したストラップも用意しています。

COW HAIR BLACK(Standard)
【COW HAIR BLACK(Standard)】
艶のある牛毛付きの革に染色を施したカウヘア革から作られたストラップ。ハリのある上品な質感は身に付けるだけでロックな雰囲気が満点だ。ほかに柄をプリントしたタイプも展開。幅は80mmのStandardタイプ。

 なるほど。ストラップの幅は選べるんですか?

中川 3種類から幅が選べますよ。今さんはスリムなストラップがお好みということなので、こちらの細身のSlimタイプが良いかもしれません。

 確かに。これはちょうどいいですね。(実際にストラップを肩にかけて)……柔らかい素材なのでどうかなと思いましたが、しっかりと重心を支えてくれる安心感がありますね。裏面のすべり具合もちょうどいいです。

ストラップを肩にかける今剛

中川 そう言っていただけて嬉しいです。現在は革製品がメインですが、今後も色々な素材のストラップを作る予定です。本日、今さんが紹介して下さったようなユニークなデザインを再現しつつ、さらに丈夫なストラップを製作することにも挑戦したいと思っています。

 そんなこともできるんですか! 実現したらとても嬉しいです。

商品に関するお問い合わせは、AQUBE MUSIC PRODUCTS(☎03-5808-1868)まで。
https://aqube.jp/

今剛 プロフィール

こん・つよし●1958年生まれ、北海道出身。日本を代表するスタジオ・ミュージシャン。寺尾聰「ルビーの指環」から宇多田ヒカル「Automatic」まで数多のヒット曲のレコーディング/ライブに携わってきた。近年はEXILE ATSUSHIや福山雅治のツアー、シンガー・ソングライターの丘咲アンナのプロデュースなども行なう。

AQUBE MUSIC PRODUCTS(アクビ・ミュージック・プロダクツ)

AQUBEのストラップのサンプル

ブランド名のAQUBEはArtist/Quality/Beautyの頭文字から。

アーティストと一緒に商品を開発することを心がけ(Artist)、過酷なスケジュールや長時間のライブでも、サポートできるクオリティを追求(Quality)。また、厳選した素材、多彩なカラーとデザインで、ステージをスタイリッシュに演出する美しさ(Beauty)を表現している。

アイテムにはすべて、高級感溢れる上質な天然皮革を採用。今までの楽器用ストラップにはないデザイン性と機能性をあわせ持ったアイテムを取り揃える。

公式サイト:https://aqube.jp/

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