2024年に最新作『Echoes and Other Songs』をリリースしたマイク・スターンが、2025年3月に丸の内COTTON CLUBと青山BLUE NOTE TOKYOで合計5日間の来日公演を行なった。来日のタイミングでマイク・スターンが使用した機材の撮影に成功。本記事では、長らく使い続けるフェンダーの’65 Twin Reverbをご紹介しよう。
文=小林弘昂 通訳=トミー・モリー 機材撮影=星野俊
Mike Stern’s Amplifiers
Fender / ’65 Twin Reverb

2台のTwin Reverbで完成するセットアップ
今回のツアーでマイク・スターンが使用したのは、日本でレンタルした2台のフェンダー’65 Twin Reverb。どちらも同時に鳴らしている。
ギターからのシグナルは、ペダルボードを通り、アンプの裏にセットされたラック型のYamaha SPX90(マルチ・エフェクター)にインプット。SPX90にはアウトが2つあり、ここから2台のアンプに接続されている。
SPX90では常にピッチ・シフターをかけているのだが、2台のアンプにはどちらも同じシグナルを送っているそうで、ウェット用/ドライ用という使い分けはしていないとのこと。1台だけではダメで、2台を鳴らすことで良い音になるという。
2台共、マイクはShureのSM57が立てられていた。

向かって右側のアンプはVIBRATO chの1にインプット。BRIGHTスイッチはオフで、各ノブはVOLUMEが6、TREBLEが2、MIDDLEが4、BASSが4.5に設定されていた。リバーブとトレモロは未使用。

もう片方アンプもVIBRATO chの1にインプット。BRIGHTスイッチはオフで、各ノブはVOLUMEが6、TREBLEが2、MIDDLEが3手前、BASSが4手前に設定されていた。リバーブとトレモロは未使用。