エリック・クラプトンのステージ・テーブルに用意されたアイテムたち エリック・クラプトンのステージ・テーブルに用意されたアイテムたち

エリック・クラプトンのステージ・テーブルに用意されたアイテムたち

エリック・クラプトンがロンドン公演(2024年5月)のステージで使用した機材を現地レポート! 今回は超貴重なエリックのステージ・テーブルとクラシックなアンティーク照明をご紹介。

取材・文・撮影=亀井紘夫 協力=ダン・ディアンリー(https://www.dandguitars.com/)、前むつみ

フィギア、のど飴、炭酸水など…エリックこだわりの逸品がずらり。

まず、ステージに置かれているテーブルから。テーブルのベース部分はTAMAのパーカッション・テーブルと推測される。上部の黒い木製部分はオリジナルだ。

エリック・クラプトンのステージ・テーブル

ツアー当時、ちょうどイギリスはサッカーシーズンであったため、“ALBION”というチームのマスコット(通称、グノーム)が置かれていた。調査したところ2015年のものであることが判明。アルバム『No Reason To Cry』の裏ジャケにも、このチームの刺繍が入ったタオルが確認でき、エリックが長年にわたりこのチームを応援してきたことがわかる。

エリック・クラプトンのステージ・テーブル

その手前にはシルバニア・ファミリーのフィギュアが置かれていた。今回のツアーのプログラムの最終ページに、クルーの一員としてエリックの愛娘、ソフィー・ベル・クラプトンの名前がある。このフィギュアをテーブル上に置くのは彼女の提案だそうだ。

本ツアーにおける彼女の貢献は大きく、クルーであると共に家族としてもエリックを支え、久々に演奏された「Back Home」に象徴されるように、エリックもリラックスして演奏できたのだろう。そのほか、リコラののど飴、炭酸水が入ったグラス、スライド・バー(Dunlop 212)、黒のタオルがセットされていた。

“Street Light”

2021年のUSツアーからステージに突如出現した“Street Light”。

2021年のUSツアーからステージに突如出現したライトにも注目だ。“Street Light”とステージ上にマークされており、クラシックな街頭を模している。

脚に不具合を抱えるエリックだが、このライトに時折もたれかかることでフィジカル面で負担を減らしている。椅子は1991年のリハーサルでBray Studioを使用した際、そこの備品の椅子を気に入ってストックし、30年間以上使用している。