2025年3月、モグワイが約3年ぶりの来日公演を行なった。3月12日(水)Zepp Shinjuku公演でメンバーの機材撮影を行なった。本記事では、バリー・バーンズ(g,key)が使用したOwl’s Guitar Sanctuary製のオリジナル・ギターとSGスタンダードをご紹介。ちなみに機材撮影の際、スタッフから“ギターは絶対にラックから動かさないでくれ”と言われてしまったため、ギターの全景写真は後日ギター・テックのギャヴィン・マクスウェル(アイドルズのテックも兼任)から送ってもらったものを掲載する。
取材・文=小林弘昂 通訳=トミー・モーリー 機材撮影=小原啓樹、Gavin Maxwell
Barry Burns’s Guitars
Owl’s Guitar Sanctuary
Custom Model

オリジナル・モデルの初号器
モグワイと親しい間柄のギター・ビルダー、オジー・リスターが製作したオリジナル・モデル。
ボディはアフゼリア、ネックはメイプル、指板はエボニーという材構成。ネック・スケールは25.5インチで、ネックにはカーボン・ファイバーのトラスロッドが入っており、安定性を確保。フレットはジャンボのステンレス製。
ピックアップはOwl’s Guitar SanctuaryオリジナルのP-90を2基搭載。1ボリューム、1トーン仕様で、配線材は50年代のものが使用されている。
チューニングはE-A-D-G-A-Dにセッティングされ、この日は「Hi Chaos」で使用された。ほかにも同じチューニングで「If You Find This World Bad, You Should See Some Of The Others」で使うこともあるとう。
使用楽曲(2025年3月12日@Zepp Shinjuku)
- 「Hi Chaos」(E-A-D-G-A-D Tuning)
Owl’s Guitar Sanctuary
Custom Model BB2

P-90を搭載したバリーのオリジナル・モデル
こちらは、、今年2月に完成したばかりのオリジナル・モデル。スペックは先述のゴールドのモデルと同じとのこと。ヘッド裏には“BB2”という文字が刻印されており、“2”の意味は、本器が2本目に製作されたギターであるため。
チューニングは基本的にレギュラーで、「Ithica 27 Φ 9」ではC♯-A-E-G♯-G♯-G♯にセッティング。
使用楽曲(2025年3月12日@Zepp Shinjuku)
- 「Ithica 27 Φ 9」(C♯-A-E-G♯-G♯-G♯ Tuning)
- 「Mogwai Fear Satan」
- 「My Father, My King」
2005 Gibson USA
SG Standard

3弦に巻弦が使われたダウン・チューニング用
「We’re No Here」で使用されたSGスタンダード。チューニングはD-A-D-D-D-Dにセッティングされていた。
弦は.011〜.048だが、3弦のみ.028の巻弦に変更している。巻弦にしないとDまでチューニングを下げられないとのこと。
使用楽曲(2025年3月12日@Zepp Shinjuku)
- 「We’re No Here」(D-A-D-D-D-D Tuning)
Pick

ピックはスチュアート・ブレイスウェイト(g)と同じく、Jim DunlopのTortex Standard .60mmを愛用。
2025年3月12日(水)Zepp Shinjuku
【Setlist】
01. God Gets You Back
02. Hi Chaos
03. Ithica 27 Φ 9
04. What Kind Of Mix Is This?
05. How To Be A Werewolf
06. Ritchie Sacramento
07. Pale Vegan Hip Pain
08. Fanzine Made Of Flesh
09. Auto Rock
10. Hunted By A Freak
11. Mogwai Fear Satan
12. We’re No Here
13. Lion Rumpus
-Encore-
14. My Father, My King