ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio) イラスト=OKMT
第92回:ダイナミクスってどういう意味ですか?
機材におけるダイナミクスとは、“音の強弱”のことを指します。楽器から伝わってきた信号の強弱や抑揚をキチンと表現できていると、“ダイナミクスがしっかりある”、または“ダイナミクスがちゃんと残っている”と言います。
ダイナミクスや強弱については、意図的にそれをなくす動きをするエフェクターもありますので、必ずしもダイナミクスが残っていないといけないというものではありません。
例えば、音の強弱の差を減らして整えるコンプレッサーは、まさにこのダイナミクスをなくすペダルです。オーバードライブ・ペダルも内部で音を増幅しクリップさせることで、音の波形をつぶし、あの独特の歪みサウンドを生み出しています。なので、狙ってダイナミクスをなくしている場合は、良しとされます。
逆に、狙っていないのにダイナミクスがなくなってしまっている場合は、“あまりダイナミクスが感じられない”と表現します。例えば、安価なアンプ・シミュレーターで音作りをした時に、“本当のアンプで鳴らしたら、もっと迫力があって強弱も出るのに、このシミュレーターだとなんかペタッとしてて、ダイナミクスもなくなってるな”と表現することがあります。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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