結成15周年を迎えた9mm Parabellum Bulletのトリビュート作『CHAOSMOLOGY』がリリースされた。菅原卓郎&滝 善充による“キツネツキ”も含めて、9mmと絆の深い全18組が参加。本作に参加したギタリストたちに、カバーした楽曲のポイントや制作を経て改めて感じた“9mmのギターが持つ魅力”についてアンケート形式で答えてもらった。2017年にトリビュート盤『PAUSE 〜STRAIGHTENER Tribute Album〜』に9mmは「Melodic Storm」で参加したが、今回はそれに応えるかのようにストレイテナーが「カモメ」のカバーで参加。それではさっそく、ホリエアツシ&大山純のふたりに、制作について話を聞いていこう。
企画/制作=ギター・マガジン編集部
ストレイテナー
「カモメ」
制作で苦労したポイントはどこですか?
ホリエアツシ ボーカルのテンション感が、思いの外キーが高くて難しかった。
大山純 9mmの持つ独特な色気を、ストレイテナーらしくアウトプットすること。
原曲を聴いて、9mm Parabellum Bulletのギターの役割はどのようなものだと感じましたか?
ホリエ 情感を表す。
大山 9mmを9mm然とさせているのは2人のギターのパワー感かと。
ギター・パートのコピー/アレンジで気をつけたことは?
ホリエ コピーではなく感覚的なコード解釈。
大山 滝さんのニュアンスに寄せるべきか、自分の癖に寄せるべきか、フィンガリングを色々試しました。結局かなり自分寄りです。
ギター・パートのコピー/アレンジで難しかった部分は?
ホリエ 勘違いをしてドロップDにしたら、自分でも普段やらないので難しかった。
大山 まず普通にコピーするだけで難しかったです。
カバーVer.に残した「9mmらしさ」と、新たに加えた「自分らしさ」はどういったところに出ていますか?
ホリエ メロディーの色気。平熱感とループ感。
大山 原曲のフレーズをなるべく残しています。が、原曲とは真逆のクリーン・トーンでプレイすることでいつもの自分らしさが出せたかもしれません。
サウンド・メイクはどのような点に気をつけて行ないましたか?
ホリエ なるべく隙間を作って楽器の役割をクリアにした。
大山 より切なく。
今回のレコーディングで使った機材を教えて下さい。
ホリエ アコースティック・ギターGibson B-25、ピアノNord Electro 3。
大山 ホーリーグレイル。
実際にプレイしてみて感じた、菅原さん&滝さんのギター・プレイの特徴や魅力、すごさというのはどういった部分ですか?
ホリエ 科学者。
大山 力強いプレイやテクニックの素晴らしさに、いつも感動してしまいます。うわすげえ、なんて声が出てしまう。
菅原さん&滝さんにメッセージをお願いします。
ホリエ 大好きな「カモメ」をカバーできて嬉しかった。ストレイテナーのトリビュートへの倍返しとまではいかないけど、1.5倍返しくらいはできたかな?(笑)
大山 菅原さん、いつも優しく話しかけてくれてありがとう。滝さん、いつかゆっくりお話しましょう。
本記事読者のギタリストたちへ、今回の楽曲の聴きどころを教えて下さい。
ホリエ アウトロのギターです。
大山 アウトロ、アドリブで最後に良いアルペジオが出ました。ストレイテナーの曲で使いたかったです。
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ストレイテナー
1998年結成、J-ロックのトップランナーとして活躍する4人組。メンバーはホリエアツシ(vo,g,k)、大山純(g)、日向秀和(b)、ナカヤマシンペイ(d)。最新シングル「Graffiti」が発売中。
最新作
「Graffiti」
