Interview|THE CHARM PARK気鋭SSWが贈る『THE CHARM PARK×WOWOW SPECIAL LIVE』 Interview|THE CHARM PARK気鋭SSWが贈る『THE CHARM PARK×WOWOW SPECIAL LIVE』

Interview|THE CHARM PARK
気鋭SSWが贈る『THE CHARM PARK×WOWOW SPECIAL LIVE』

インタビュー後、編集部は本番の様子を見学。“SPECIAL LIVE”と標榜するだけあって、こだわり抜かれた演出も実に見事だった。60年代は『エド・サリヴァン・ショウ』でのビートルズを、 70年代はジミヘン的ギター・プレイやカラフルな照明、ミラーボールを駆使した演出でディスコ感も再現。80年代はクロスフィルター的な煌びやかな映像を通し、ジャーニーやヴァン・ヘイレン・ライクな雰囲気を創出している。そして、ムービングライトを駆使した現代までを観たあとに胸中に去来する“音楽の普遍性とギターの相関性”に胸を打たれた。ここからはそんな特別プログラムを支えたTHE CHARM PARKの機材をご紹介しよう。

Charm’s Guitars

FENDER CUSTOM SHOP
STRATOCASTER

Charmが長年メインで愛用しているフェンダーカスタムショップ製ストラトキャスター。1957年製モデルのリイシューだ。ウェザーチェックの入った塗装や長年の使用感を醸し出す指板など、随所にハードなレリック加工が施されている。ボディにチラリと見えるマルチ・レイヤーで仕上げられたピンク・ペイズリー柄がアクセントになっているのもポイントだ。アームは使わないそうで、シンクロナイズド・トレモロはボディにベタ付けされており、スプリングもストレートの5本がけで使用している。ストラップはElara Strapsを愛用中だ。

HOFNER
HI-459-R

各年代に合わせた使用ギターも本放送の見所のひとつだろう。本器は60年代セクションで使用されたHofnerのバイオリン・ギターだ。見た目が気に入って手に入れたという1本で、他のギターでは出すことのできない低域がスッキリした個性的なサウンドが特徴とのこと。チューニングの安定性を求めて、ペグはシャーラー製のロック式に交換されている。また音を派手にするためにピックアップの向きを逆に取り付け直したそうだ。重量が非常に軽いのもポイント。

GIBSON CUSTOM
ES-345

おもに70年代パートで使用したギブソンカスタム製ES-345。ダブル・パラレログラム・インレイ、バリトン・スイッチ、板バネ・アームといった仕様が大きな特徴だ。ライブだけでなくレコーディングでの使用頻度も高いモデルで、エフェクト・ペダルのノリも良く、さまざまなジャンルの楽曲にも対応できるオールマイティさが一番の魅力だと語ってくれた。弦はダダリオの.011〜.049のセットを張っているそうだ。

GIBSON
SG STANDARD

今回のライブにおいて80年代セクションで使用されたのが、2017年製のギブソンSGスタンダードだ。初期モデルに代表されるスモール・ピックガードが特徴で、グローバー・ロッキング・ペグを採用した実用性が高い1本に仕上がっている。ピックアップは57クラシックを搭載しており、本人曰く“ビンテージ・ライクなイナたいサウンドが出せる”そうだ。同じモデルを弾き比べて、フレーズにハマるサウンドがした1本を選んで手に入れたとのこと。

MARTIN
D-28

世界有数のアコースティック・ギター・ブランド、マーティンのフラッグシップ・モデルであるD-28。ストロークした時のサウンドがとてもキレイなところが気に入っているそうだ。曲の雰囲気に合わせてマーティン製OO-18Vと使い分けているとのこと。ピックアップはL.R.バッグス製アンセムを搭載。弦はエレキよりも太めの.012〜.053のゲージを張っている。

MARTIN
OO-18V

やや小ぶりなボディ・サイズのマーティン製OO-18V。ビンテージ・スタイルの仕様で仕上げられた1本で、フィンガーピッキングで弾いた美しい音色が大きな魅力とのこと。本器のピックアップも他のモデルと同様にL.R.バッグス製アンセムに交換しており、生音を拾うマイクとピエゾ・ピックアップの音をブレンドして自然なサウンドを作れるところが気に入っている、と語ってくれた。

MARTIN
OOO-28C

今年2月に発売されたTHE CHARM PARKの最新アルバム『Bedroom Revelations』の制作において活躍したというマーティン製OOO-28C。“ギタリストのCharmはガット・ギターだけしかプレイしない”という制限を設けて作り込んでいったそうで、レコーディングではメイン・ギターとして本器をプレイした。曲を作る時に手にすることも多いとのこと。他モデルと同様にピックアップにはL.R.バッグス製アンセムを搭載。

SILVERTONE
641/1210

60年代セクションの「君と僕の歌」において使用されたシルバートーン製のフラットトップ・アコースティック・ギター。今回の企画のために神谷洵平(d)から借りたモデルだそうだ。取りはずされたピックガードの形状や、サウンド・ホールのロゼッタ・リングのデザインなどから、おそらく1960年代製の641/1210かと推測される。乾いた独特のサウンドが演奏に華を添えていたのが印象的だった。

Charm’s Amplifier

VOX
AC15 HEAD & 212 CABINET

60年代セクションにてギターを直接プラグインして使用したVOX製AC15のスタック・アンプ。気に入っているポイントは“見た目のカッコ良さ”とのこと。コントロール・ツマミのセッティングはゲイン2時、トレブル1時、ベース12時で、ほんの少しだけ歪ませて鳴らすのがポイントだと語ってくれた。またミドル・コントロールがない分、ギター本体の特性を感じやすいそうだ。

KEMPER
PROFILING POWER RACK

Kemperは、おもにMichael Brittがプロファイリングしたマッチレスやダンブルのサウンドを使用。場合によってVOX AC30や、ディーゼルでヘヴィな音を作ってプレイすることもあるそうだ。

Charm’s Pedalboard

今回の企画のために組み直したというエフェクト・ボード。エレキ用とアコースティック・ギター用に分けられている。いろんな時代の音を作り上げなければならないため、さまざまな歪みペダルがセットされているのがポイントだ。

FOR ELECTRIC GUITAR

【Pedal List】
①SHURE/GLXD16(ワイヤレス・ユニット)
②Jim Dunlop /CBM95 Cry Baby Mini Wah(ワウ)
③Jim Dunlop /JHM2 Jimi Hendix Octavio Ltd.(ファズ)
④BOSS/PS-5(ピッチ・シフター)
⑤J. Rockett Audio Designs/Lenny(オーバードライブ)
⑥Shin’s Music/DUMBLOID(オーバードライブ)
⑦BOSS/MD-500(モジュレーション・マルチ)
⑧Way Huge/AQUA-PUSS MKⅡ(アナログ・ディレイ)
⑨Fender/ENGINE ROOM(パワー・サプライ)
⑩Kemper/Profiler Remote(MIDIフット・コントローラー)

こちらがエレキ用のボード。接続順はまず、ギターから①ワイヤレスを通り、②ワウへ。その後、③〜⑧の番号順でつながれている。手前には⑩Kemper Profiler Remoteが置かれており、Kemperのプリセットを本機で切り替える。Lennyは常時踏みっぱなしの状態で基本となる音を作っており、ソロなどでオクターブ・ファズやコーラスといったさまざまなエフェクトを足していく使い方をしている。ボード内の電源はフェンダー製ENGINE ROOMで行なっている。また60年代はVOX AC15アンプに直接プラグイン、70年代はカールコード、80年代はワイヤレスを使用するなど、時代に合わせて細部のディテールにまでこだわっているのもトピック。

FOR ACOUSTIC GUITAR

【Pedal List】
①TC Electronic/ Polytune 3(チューナー)
②Gamechanger Audio/PLUS Pedal(サステイン/ソステヌート)
③Fender/Compugilist(ディストーション/コンプレッサー)
④Strymon/blueSky(ディレイ)
⑤RADIAL/PZ-DI(DI)
⑥CHASE BLISS AUDIO/MOOD(グラニュラー/マイクロ・ルーパー/ディレイ)
⑦BOSS/RC-500(ルーパー)
⑧FREE THE TONE/PT-1D(パワー・サプライ)

続いてアコースティック・ギター用のペダルボードを見ていこう。こちらの接続順は①チューナーから④までは番号順。④blue Skyからは2系統に分岐され、片方は⑤のDIを通り、PAへ。もう1系統は⑥、⑦に接続される。⑦RC-500はボーカルの多重録音やボディをヒットして作るリズムのループまで、弾き語りをする時に欠かせない機材として活躍している。またこちらのボードの電源供給はFREE THE TONE製PT-1Dで行なっている。写真上部に見えるのはピエゾ・ピックアップで使うことに適したRADIAL製PZ-DIだ。

『THE CHARM PARK×WOWOW SPECIAL LIVE』
4/20(火)深夜0:00〜[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
WOWOWオンデマンドでは無料トライアル実施中

https://www.wowow.co.jp/thecharmpark/

次世代を担うアーティストTHE CHARM PARKがお届けする、WOWOWオリジナルライブ。バークリー音楽大学でギターを専攻後、プロミュージシャンとして活動を始め、歌やギター、ベース、キーボード、プログラミングまで自らこなすとともに、ASIAN KUNG-FU GENERATION、V6、三代目 J SOUL BROTHERS ボーカリスト登坂広臣らに楽曲を提供するなどマルチな才能で注目を集めているシンガー・ソングライターCharmのソロ・プロジェクトTHE CHARM PARK。彼のWOWOWオリジナルライブが放送される。2020年には初の7大都市全国ツアーを開催し大盛況、話題を巻き起こす中、2月3日にはメジャー3rdフルアルバム『Bedroom Revelations』が発売。家でゆったり聴きたい、メロウでハートフルなアコースティックサウンドが詰まった作品となっている。今回開催されるオリジナルライブは、通常のツアーではできないような収録方法や場所で世界観を表現していくまさにプレミアムな内容。オンラインでライブをより長く楽しめるように、放送後1年間、WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信されるので、ぜひ何度でもご覧いただきたい。

『大橋トリオ×THE CHARM PARK Special Exhibition supported by WOWOW』

大橋トリオとTHE CHARM PARKのWOWOWオリジナル番組の放送を記念して、代官山 蔦屋書店、奈良 蔦屋書店にて彼らのスペシャル展示会を開催

代官山 蔦屋書店 音楽フロア Session: 開催期間:4月5日(月)〜4月18日(日)
奈良 蔦屋書店 天平ギャラリー 開催時期:4月29日(木・祝)〜5月16日(日)

[展示会のお問い合わせはこちら]
代官山 蔦屋書店 TEL:03-3770-2525 
URL:https://store.tsite.jp/daikanyama/event/music/19204-1138400318.html
奈良 蔦屋書店 TEL:0742-35-0600  
URL:https://store.tsite.jp/nara/event/shop/19191-1621470317.html