ギター・マガジン2021年11月号 ギター・マガジン2021年11月号

ギター・マガジン2021年11月号

特集:Char

Charが“オリジナル・アルバムとしては16年ぶり”となる新作『Fret to Fret』をリリース! なんでも本作は、1970年代にリリースした1st〜3rdアルバムに続く4作目、という位置付けだそう。そこで本号では、これら初期三部作を中心としたChar特集を展開します。紙質と誌面構成をちょいリニューアルした最新号、ぜひ手に取って下さい!

超シャレた都会派ギタリスト、
Charの実力を見せつけた初期三部作

Charのデビュー・アルバム『Char』(1976年)、2nd『Char Ⅱ have a wine』(1977年)、3rd『THRILL』(1978年)の3作品は、日本のギター史に輝く大名盤である一方、現代ではシティ・ポップという新たな価値観でも語られている。これはなかなか興味深い現象だ。さらに、オリジナル・アルバムとしては16年ぶりとなる最新作『Fret to Fret』は、その三部作に連なる4枚目という位置付けだという。今なお我々を惹きつける初期三部作と、新作で見せた揺るぎない“Char節”の魅力とは?

INTERVIEW 1
日本屈指のギター名盤、『Char』の圧倒的バンド感。

ここからは、新作『Fret to Fret』につながる初期三部作をChar本人に振り返ってもらおう。まずは本誌『ニッポンの偉大なギター名盤100』(2020年7月号)で見事1位に輝いた1st『Char』から。

INTERVIEW 2
『Char Ⅱ have a wine』でさらに深まる洒脱なセンス。

続いては、3作の中で最もポップな度合いが強く、シティ・ポップ作品としても名高い2nd『Char Ⅱ have a wine』のお話。ストリングスやホーンも登場するカラフルなサウンド感や、アコースティック・ギター楽曲の登場など、1stとはちょっと風合いの異なる本作。Charはどうとらえているのだろう?

INTERVIEW 3
多忙なアイドル期に生まれた『THRILL』の音楽的冒険。

原田真二、世良公則と並び“ロック御三家”と呼ばれ、テレビ番組に引っ張りだこのアイドル期にリリースされた『THRILL』。B面でゴダイゴの面々を起用した本作での音楽的冒険はある種、芸能活動に忙殺されたCharのよすがであったのかもしれない。

INTERVIEW 4
新作『Fret to Fret』と揺るぎない“Char節”。

では最後に、16年ぶりの新作『Fret to Fret』について話を聞く。『TRAD ROCK』シリーズなどで見せたロック・ギタリストの一面ではなく、より洒脱でソウルフルな側面が光る本作の誕生秘話を探ろう。

その他、考察&特別記事も充実!

  • 日本の70年代ギター名盤がカッティング・リフで構成されているという、お洒落すぎる歴史的事実
  • 初期三部作を奏でたギターたち
  • 『Char』が生まれた時代。世界と日本の音楽事情
  • サウンド考察1:三部作のクロスオーバー感覚
  • サウンド考察2:三部作の歌謡曲成分
  • サウンド考察3:シティ・ポップから見たChar三部作
  • 特別寄稿:布袋寅泰

ジョニ・ミッチェル『Blue』のアコギで感じる秋の訪れ

ジョニ・ミッチェルが1971年にリリースした4thアルバム、『Blue』。みずみずしいジョニのボーカルと、アコースティック・ギター、ダルシマー、ピアノなどの楽器から成り立つシンプルな楽曲が全10曲収録されている。

昨年発表されたローリング・ストーン誌が選ぶ“500 Greatest Albums of All Time”では、ビートルズやスティーヴィー・ワンダーなどのそうそうたる名盤を抑え3位にランクイン。今年で発売から50年を迎えるが、その輝きは失われることはなく、音楽史の中で光り続ける重要作品と言えるだろう。

今回、この大名盤のアコースティック・ギターに焦点を当ててみた。ジョニのほかにジェイムス・テイラーとスティーヴン・スティルスがギタリストとして参加しており、聴きどころが満載である。ぜひ秋の夜長に、この特集を読みながら『Blue』のギターを聴いてみてほしい。

奏法特集:ドリアン・スケール徹底強化!

今月の奏法企画は、ジャズやブルースのほか、ロックでも汎用性の高い“ドリアン・スケール”。メジャーやマイナー、ペンタを使ったアドリブはできるけど、ドリアンなどのモードには実践的な理解がないという方も多いのでは? そんなギター弾きを代表して新人ニッキーが立ち上がり、伝説のドリアン・トレーナー“Aドリアン”に教えを乞うことに。お洒落に弾きこなすための5つのシチュエーション別メニューやデイリー・エクササイズまで、徹底的に仕込んでくれるぞ。果たしてニッキーは、Aドリアンの鬼トレーニングですべてのラウンドを勝ち抜くことができるのか!?

フェンダー・プレイヤー・プラス

今秋、フェンダーから未来の音楽を担う次世代プレイヤーに向けた新シリーズが発表された。その名は“Player Plus”。比較的リーズナブルだった前身の“Player”シリーズは、ステイホームで多くの人がギターを始める中、フェンダー・ブランドの製品を気軽に手に取るきっかけとなり、実に40万本以上のセールスを記録したという。その“Player”シリーズを、SNSを活用するデジタル世代プレイヤーに向けてより進化させたのが、この“Player Plus”シリーズというわけだ。“えっ、これがフェンダーなの!?”と叫ばずにはいられないスタイリッシュなカラーリングを施したモデルもラインナップされている。現代のプレイヤーのユニークな発想を刺激すること請け合いの本シリーズを紐解いてみよう。

ゲームチェンジャー・オーディオ

洗練されたデザインとプレイヤーの創造力を刺激する独創的なサウンドで、ブランド創立から数年で世界から注目されるブランドへと成長を遂げたGamechanger Audio。シーンに新たな価値観を提示してみせたユニークな製品はどのように生み出されたのだろうか? 革新性と狂気の知性を併せ持つ気鋭のエフェクター・ブランドの魅力を紐解いていこう。

アメリカン・ショースター特集!

古き良き時代のクラシック・カー=1957年式シボレー・ベルエアに魅せられ、その憧れをギターの上で表現した稀有なギター・ブランドがかつて存在した。その名もアメリカン・ショウスター。AS-57と名付けられた彼らの代表モデルは決して広く知られた存在ではないが、一部に熱狂的なファンが存在するカルト的名器である。本特集ではAS-57を軸に、ロマンと情熱に溢れた彼らの歴史を紹介したい。

崎山蒼志コラムほか新連載が一斉にスタート!

19歳の気鋭ギタリスト/シンガーソングライターの崎山蒼志の新連載“未知との遭遇”がスタート! 文筆家としても活躍する彼が毎月、どんな文章を綴るのか? その他、たくさんの連載記事を立ち上げました。今後も増やしていくので乞うご期待!

レジェンド・インタビュー・アーカイブ

過去の本誌に掲載された超貴重なインタビューをお送りするコーナーもスタート。第一回目はトム・モレロ! レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの名作『イーヴィル・エンパイア』(1996年)について語った当時のインタビューをお届け。

Galaxy to Galaxy
第0回:P-FUNK三羽ガラス

ジミ・ヘンドリックスの遺伝子を色濃く受け継いだ、銀河最強のファンク・ギタリストたち。時にブルージィに、時にサイケデリックに咆哮をあげるギャラクシー・ファンカーを毎月1人ずつ紹介していく新連載『Galaxy to Galaxy』! プレオープンの第0回はP-FUNK軍団から3名をフィーチャー!

■GM SELECTION(※電子版には収録されておりません)

  • 「1/2の神話」中森明菜
  • 「長い夜」松山千春
ギター・マガジン2021年11月号
  • 定価880円(税込)
  • 品種雑誌
  • 仕様A4変形判
  • 発売日2021-10-13