ギター・ヒーローが愛した
アコースティックの世界。
ギター・マガジン2021年3月号は、普段あまりやらない“アコースティック・ギター”を題材にした特集を展開! 編集部が選んだ11人のギター・ヒーローの、意外と知らないアコースティックな一面を探っていきます。担当編集者が見どころを紹介!
11人のギター・ヒーローの意外と知らない
アコースティック・サイドを深掘り
“ギター・ヒーローの中で、誰のアコギが一番好き?”
そう問われたら、みなさんはどんな人を挙げますか? キース・リチャーズ? J・マスキス? なんだかんだでエリック・クラプトン? もしくは、先月号で大フィーチャーしたジミー・ペイジ? 表紙を飾ったカート・コバーン? 人それぞれで意見が分かれるところかと思いますが、ともあれ、僕らギター好きにとってはなかなかに楽しい議題ではないでしょうか。
いつもはエレキで唸りを上げる憧れのヒーローが、ひとたびアコギを持ったとたんに見せる、普段と違った表情。裸の表現だからこそ如実に伝わる、プレイヤーとしてのすごみ。そんな瞬間にグッと惹かれてしまう人は少なくないはず。“アコギを格好良く弾けずして、ギター・ヒーローにあらず!”そんなことを思わず豪語したくなるほどです。
ステイ・ホームを余儀なくされる今だからこそ、ここはひとつ、硬派なエレキ派もアコースティック・ギターとじっくり向き合ってみてはどうでしょうか?
というわけで今月のギター・マガジンは、“ギター・ヒーローが愛した、アコースティックの世界”をお届け。名手11人のアコースティック・サイドを掘り下げた特集です。意外と知らない彼らの新たな側面を発見し、取り入れ、自身のギタリスト人生に彩りを加えてもらえれば幸いです。
日本の名手、CHABOとCharの特別対談!
特集のスタートは、ロック・ギター・ヒーローたちがどのようにアコースティック・ギターと向き合っているのかを語るスペシャル・トーク・セッションをお届け。今回登場願ったのは、日本を代表する名手である仲井戸”CHABO”麗市とCharのふたりです。ふたりともエレキ・ギターを弾かせれば敵なしのギター・ヒーローですが、CHABOは古井戸、CharはBAHOという、アコギをメインにしたグループで活動していたという共通点もあります。アコギを弾くメリットとは? エレキにはない魅力とは? 盟友2人がアコギについて大いに語ります。
10人の名手のアコギ・サイド
■1.キース・リチャーズ(ザ・ローリング・ストーンズ)
世界最高のロックンロール・バンドに
“風情”を与えるキースの端正な表現力
■2. ジョン・フルシアンテ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
“不在”が浮かび上がらす
アコースティックな美しさ
■3. ピート・タウンゼント(ザ・フー)
ザ・フーの“骨格”を形成した
絶対的リズム感のアコギ
■4. ジョン・メイヤー
アコースティックが導いたギター・ヒーローと
ポップ・スターへの道程
■5. ジェリー・ガルシア(グレイトフル・デッド)
フォークがルーツだった
偉大なるデッドの総帥
■6. トレイ・アナスタシオ(Phish)
現代最高峰のジャム・バンド、
Phishの頭脳
■7. デュアン・オールマン(オールマン・ブラザーズ・バンド)
アコギの“古典”を残した
早逝のミスター・スライド
■8. J・マスキス(ダイナソー・Jr.)
メランコリーな世界へと誘う
異端の轟音アコギ奏者
■9. スティーヴ・ハウ(イエス)
多彩なるエキセントリック・マン、
絶品フィンガーピッカーとしての素顔
■10. カート・コバーン(ニルヴァーナ)
伝説のアンプラグド・ライブで見せた
アコースティックな側面
『アンプラグド』以前の
クラプトン・アコースティック
本特集で取り上げている“アコギも天下一品のロック・ギター・ヒーロー”という観点において、真っ先に浮かぶのがジミー・ペイジか、エリック・クラプトンでしょう。ペイジのアコースティック・サイドは先月号で特集したので、ここからはクラプトン御大にフォーカス。キャリアも長く作品数も膨大ということで、今回はアコギの代表作『アンプラグド』以前に焦点を絞ってみました。
ギタリスト15人が語る!
僕の私のアコギ名曲
本誌読者ならばもちろん、数多く存在する“エレキ名曲”はよくご存知のはず。しかし、“アコギ名曲”については少々親しみが薄れるのでは? そこで本コーナーでは、エレキ&アコギ両刀使いのギタリスト15人に、各々が思うアコギ名曲3選を語ってもらいました! 条件は“アコギの素晴らしい演奏が聴けること”の1点のみ。ジャンル&年代不問の名曲群を、ぜひ実際に聴きながら読み進めてみて下さい。各ギタリスト愛用アコギについてのコメントもあわせてどうぞ!
FEATURED GUITARIST
平井 大
現代を駆けるポップ・スター、平井 大。彼はウクレレ/アコースティック・ギター/エレキ・ギターを自在に使いこなすギタリストでもあり、ライブではスティーヴィー・レイ・ヴォーンばりのギター・ソロを弾きまくることでも知られます。ですが、実はギタリストとしての側面はさほど光が当たっていません。平井へのロング・インタビューや使用機材紹介などを軸に、ギタリスト=平井 大を丸裸にしていきましょう!
- 定価本体800円+税
- 品種雑誌
- 仕様A4変形判
- 発売日2021-02-13