特集:Char
Charが“オリジナル・アルバムとしては16年ぶり”となる新作『Fret to Fret』をリリース! なんでも本作は、1970年代にリリースした1st〜3rdアルバムに続く4作目、という位置付けだそう。そこで本号では、これら初期三部作を中心としたChar特集を展開します。紙質と誌面構成をちょいリニューアルした最新号、ぜひ手に取って下さい!
超シャレた都会派ギタリスト、
Charの実力を見せつけた初期三部作
Charのデビュー・アルバム『Char』(1976年)、2nd『Char Ⅱ have a wine』(1977年)、3rd『THRILL』(1978年)の3作品は、日本のギター史に輝く大名盤である一方、現代ではシティ・ポップという新たな価値観でも語られている。これはなかなか興味深い現象だ。さらに、オリジナル・アルバムとしては16年ぶりとなる最新作『Fret to Fret』は、その三部作に連なる4枚目という位置付けだという。今なお我々を惹きつける初期三部作と、新作で見せた揺るぎない“Char節”の魅力とは?
INTERVIEW 1
日本屈指のギター名盤、『Char』の圧倒的バンド感。
ここからは、新作『Fret to Fret』につながる初期三部作をChar本人に振り返ってもらおう。まずは本誌『ニッポンの偉大なギター名盤100』(2020年7月号)で見事1位に輝いた1st『Char』から。

INTERVIEW 2
『Char Ⅱ have a wine』でさらに深まる洒脱なセンス。
続いては、3作の中で最もポップな度合いが強く、シティ・ポップ作品としても名高い2nd『Char Ⅱ have a wine』のお話。ストリングスやホーンも登場するカラフルなサウンド感や、アコースティック・ギター楽曲の登場など、1stとはちょっと風合いの異なる本作。Charはどうとらえているのだろう?

INTERVIEW 3
多忙なアイドル期に生まれた『THRILL』の音楽的冒険。
原田真二、世良公則と並び“ロック御三家”と呼ばれ、テレビ番組に引っ張りだこのアイドル期にリリースされた『THRILL』。B面でゴダイゴの面々を起用した本作での音楽的冒険はある種、芸能活動に忙殺されたCharのよすがであったのかもしれない。

INTERVIEW 4
新作『Fret to Fret』と揺るぎない“Char節”。
では最後に、16年ぶりの新作『Fret to Fret』について話を聞く。『TRAD ROCK』シリーズなどで見せたロック・ギタリストの一面ではなく、より洒脱でソウルフルな側面が光る本作の誕生秘話を探ろう。

その他、考察&特別記事も充実!
- 日本の70年代ギター名盤がカッティング・リフで構成されているという、お洒落すぎる歴史的事実
- 初期三部作を奏でたギターたち
- 『Char』が生まれた時代。世界と日本の音楽事情
- サウンド考察1:三部作のクロスオーバー感覚
- サウンド考察2:三部作の歌謡曲成分
- サウンド考察3:シティ・ポップから見たChar三部作
- 特別寄稿:布袋寅泰


ジョニ・ミッチェル『Blue』のアコギで感じる秋の訪れ
ジョニ・ミッチェルが1971年にリリースした4thアルバム、『Blue』。みずみずしいジョニのボーカルと、アコースティック・ギター、ダルシマー、ピアノなどの楽器から成り立つシンプルな楽曲が全10曲収録されている。
昨年発表されたローリング・ストーン誌が選ぶ“500 Greatest Albums of All Time”では、ビートルズやスティーヴィー・ワンダーなどのそうそうたる名盤を抑え3位にランクイン。今年で発売から50年を迎えるが、その輝きは失われることはなく、音楽史の中で光り続ける重要作品と言えるだろう。
今回、この大名盤のアコースティック・ギターに焦点を当ててみた。ジョニのほかにジェイムス・テイラーとスティーヴン・スティルスがギタリストとして参加しており、聴きどころが満載である。ぜひ秋の夜長に、この特集を読みながら『Blue』のギターを聴いてみてほしい。

フェンダー・プレイヤー・プラス
今秋、フェンダーから未来の音楽を担う次世代プレイヤーに向けた新シリーズが発表された。その名は“Player Plus”。比較的リーズナブルだった前身の“Player”シリーズは、ステイホームで多くの人がギターを始める中、フェンダー・ブランドの製品を気軽に手に取るきっかけとなり、実に40万本以上のセールスを記録したという。その“Player”シリーズを、SNSを活用するデジタル世代プレイヤーに向けてより進化させたのが、この“Player Plus”シリーズというわけだ。“えっ、これがフェンダーなの!?”と叫ばずにはいられないスタイリッシュなカラーリングを施したモデルもラインナップされている。現代のプレイヤーのユニークな発想を刺激すること請け合いの本シリーズを紐解いてみよう。

■GM SELECTION(※電子版には収録されておりません)
- 「1/2の神話」中森明菜
- 「長い夜」松山千春

- 定価880円(税込)
- 品種雑誌
- 仕様A4変形判
- 発売日2021-10-13