続・もしも、ペダル3台だけでボードを組むなら?
ギター・マガジン2020年4月号で実施した特集“もしも、ペダル3台だけでボードを組むなら?”から1年半余……反響にお応えして、このたび2022年1月号では“続”として第二弾を決行! ジャンルもプレイ・スタイルもバラバラな41人が選んだ3台から、それぞれの音作りの核心が見えてくるはず!
帰ってきたあの大人気企画!
通称“#もしペダ”第二弾!
数えきれないほどのモデルが続々と登場するエフェクター市場。例えばオーバードライブひとつをとってもTS系だったり、ケンタウルス系だったり、トランスペアレント系だったり、マーシャル系だったりといろんなタイプがあり、さらにそれぞれのタイプの中で定番モデルやマニアックなモデル、高級なもの、リーズナブルなもの……などなどが存在するわけで、本当に星の数ほどのエフェクターがあるんじゃないかとすら思います。その中からどんなペダルを選んで自らの足下に置くか、というのはギタリストのこだわりが詰まった部分ですよね。
プロ/アマチュアを問わず、色んなギタリストのボードを見ると、お気に入りを何十台も並べて究極完全体的なボードを組んでいる人もいれば、最低限の数で組んであとは右手と左手でなんとかするぜ!という人もいたりして、個々のキャラクターが表われる面白い部分だなと思います。ただ、要塞ボードを組んでいても“このペダルはあの曲のBメロでしか使わないんだよね”とか、“これはソロの時に気分で踏んだり踏まなかったり”なんて場合も多かったりして、常に使うペダルって意外と少なかったりするのでは?という気もします。
そこで、“各ギタリストにとって本当に重要なペダルとはいったい何なのか?”を探るべく始まったのがこの企画というわけです。第一回である前回(2020年4月号)の企画会議時には“2台”や“5台”という案も出ていたような記憶があるのですが、数を制限する面白さと個性の幅を最もバランス良く両立できるのは3台だろうということでこの数に決まった経緯があったりします。
今回登場していただいた41人(3人は特別枠)のギタリストの皆様も、人によって選ぶペダルがまったくバラバラで興味深かったです。“歪み&ブースター&空間系”という内容がやはり一番オーソドックスなのかなという印象ですが、“歪みはナシ”というパターンや、まさかの“アンプを4台鳴らす前提で3台選ぶなら……”というギタリストも。このあたりはぜひ本誌を実際に読んでみて下さい。
また、第一回の実施時にはTwitterなどSNS上で“#もしペダ”や“#もしもペダル3台だけでボードを組むなら?”のタグでかなりの数の投稿があり、編集部も色んな3台を見て楽しませていただきました。ぜひ今回も読者の皆様が思う“俺の3台”を投稿してもらえればこれ幸いでございます! ちなみに編集担当・田中はBOSS好きなので、同じ形のものを3つ並べたいという見た目込みでブースター用途にBD-2、メイン歪みにOD-3、空間系は+DELAYのモードもあるRV-6の3台を選びます。
登場ギタリスト(順不同・掲載順)
高崎晃(LOUDNESS)/ポール・ギルバート/山本精一/永井聖一(相対性理論)/白井眞輝([Alexandros])/モリシー(Awesome City Club)/斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)/江口雄也(BLUE ENCOUNT)/高田漣/おおはた雄一/中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)/高木克(ソウル・フラワー・ユニオン)/AssH/有賀教平/PABLO/DURAN/サトウカツシロ(BREIMEN)/ナイア・イズミ/Tatsuya(Survive Said The Prophet)/Ivan(Survive Said The Prophet)/KOHKI(BRAHMAN)/キョウスケ(爆弾ジョニー)/坂本慎太郎/牛尾健太(おとぎ話)/丸山康太(踊ってばかりの国)/大久保仁(踊ってばかりの国)/五味拓人(LOSTAGE)/イーグル・タカ(GEZAN)/小林祐介(THE NOVEMBERS)/ケンゴマツモト(THE NOVEMBERS)/斉藤祐樹(髭)/日高理樹/大友良英/山内弘太/岡田拓郎/君島大空/ミヤ(MUCC)/加藤隆志(東京スカパラダイスオーケストラ)/ケヴィン・シールズ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)/サーストン・ムーア/J・マスキス(ダイナソーJr.)
2021年、デジマートで売れたエフェクターを調べてみた
歪みペダル編TOP30/空間系ペダル編TOP20
中身は見てのお楽しみということでここに誌面画像を掲載するのは控えますが、今回はかなり意外な結果に! 集計作業をしながら驚きました。具体的には特に歪みペダル編TOP30において、国内ハンドメイド工房系の人気が凄まじかったです。新しいエフェクターを探している方はぜひ本ランキングをひとつの目安に楽器店などで試奏してみてはいかがでしょうか。
追悼:パット・マルティーノ
~1970年代のミューズ期作品に酔いしれる~
強烈なピッキング、研ぎ澄まされた感性と独自の思考法、そして紳士的な立ち振る舞いで、ジャズ界のみならず、あらゆるギタリストに影響を与えてきたパット・マルティーノ。途切れることを知らない流麗なロング・フレーズが魅力だが、その人生は脳動脈瘤の手術とその後の記憶障害など、皮肉にもストップ&ゴーの連続であった。2021年11月1日にこの世を去った偉大なギター神に敬意を込め、ここに追悼記事をお送りする。プレスティッジ期、ミューズ期、ワーナー期、復帰後のブルーノート期など、マルティーノ・ファンにはそれぞれの思い入れがあるはずだが、歴史的なインパクトや後続への影響力、ファンにとっての最大公約数であろうということを鑑み、1970年代のミューズ・レーベル時代を改めて深掘りすることにより、その魅力を再確認していく───。
奏法特集:ギタマガ冬季講習
アルペジオ7日間集中講座
バンド・アンサンブルの現場でも弾き語りスタイルでも、アルペジオはギタリストの必須マナーのひとつ。だけどビギナーの中には“どうもアルペジオって苦手っス、今ひとつきちんと弾けないんだよな~”と思っている人も多いのではないでしょうか? 本特集はそんなアルペジオ初心者に向けた、ピック弾きアルペジオ奏法の基本スキルをがっちりと鍛える強化トレーニング企画。普段何気なく弾いているアルペジオをもう一度基礎から見直して、しっかりと発音してクールに響かせる、そしてピッキングの動作も効率的にこなす! この練習テーマでお贈りします。次ページからスタートする7日間の攻略プログラムをクリアすれば、君のアルペジオ・テクニックはもう万全! さぁ、中級者へとジャンプ・アップしよう!
機材特集:ギブソン・レス・ポール・レコーディング
~レスの理想を体現した究極のレス・ポール・モデル
ギブソンが誇る名器といえば、無論レス・ポールである。しかし実は、レス・ポール氏本人が自身のシグネチャー・モデルとして最も理想を反映し、実際に愛用していた特別なレス・ポールがある。それが1971年~80年の間に製造された“レス・ポール・レコーディング”だ。今ではさしたる愛用者もおらず人気モデルとは言えないギターだが、レスはどういった意図で本器を開発し、なぜこれを愛用したのか? ちょっと謎の多い、でもレス・ポール・ファミリーを語る上でははずせない本器について知っていこう。
Galaxy to Galaxy
第2回:ロジャー・トラウトマン
ジミ・ヘンドリックスの遺伝子を色濃く受け継いだ、銀河最強のファンク・ギタリストたちを紹介する連載。今月はロジャー・トラウトマンが登場!
- 定価定価880円(税込)
- 品種雑誌
- 仕様A4変形判
- 発売日2021-12-13