EVHのWolfgang Specialに、サッサフラス・ボディの限定生産モデルが仲間入り

　EVHより、限定生産モデル“Limited Edition Wolfgang Special Sassafras”が発売された。

　本モデルの第一の特徴は、ボディ材にサッサフラスが使われていること。サッサフラスは、マホガニーやウォルナットにも似た煌びやかな高域と、クリーミーな中低域、そして細やかな表現も再現する特性を有した材だ。

　その他の特徴についても見ていこう。

　まずボディは表、裏ともにサテン・ブラック仕上げ。ハードウェアの色もすべてブラックで統一されている。アーチド・トップの形状と、ボディ周囲を取り巻くクリーム色のバインディングも、このモデルの特徴のひとつだ。

　ネックは、メイプル材を柾目方向で切り出し、熱処理加工を施したクォーターソーン・ベイクド・メイプル・ネック。さらにグラファイトによる補強もなされた頑丈なネックだ。

　またエッジ部における丁寧なロールオフ処理と、ベルベットのような感触のサテン・ウレタン・バック・フィニッシュにより、滑らかな演奏が可能になっている。

　指板には、ハイ・ポジションに行くほど平面に近くなるコンパウンド・ラジアス（12インチ〜16インチ）を採用。22本のジャンボ・フレットとも相まって、高速かつテクニカルなプレイに適した指板になっている。

　ネックのエンド部にはスポーク・ホイールが装備されている。これにより弦をはずすことなくトラスロッドの調整が行なえる。

　ピックアップはEVH Wolfgang Alnico2ハムバッカー2基をボディに直接マウント。これらにより、ダイナミックかつ明瞭なボイシングと、パワフルなコード弾きやメロディアスなソロに適した豊かなサステインが提供される。

　ブリッジには、頑丈で信頼性の高いEVHブランドのフロイド・ローズ・ロッキング・トレモロを採用。ギターのチューニングを瞬時にドロップD（6弦のみを全音下げ）に変えるための“EVH D-Tuna”も装備されている。

　ナットはフロイド・ローズのR2ロッキング・ナット。このナットとトレモロの組み合わせにより、激しいベンディングにおいても正確なチューニングが保たれる。

　コントロールは、3ウェイのトグル・スイッチ、ボリューム・コントロール、トーン・コントロールという構成だ。ボリューム・コントロールには、音量を絞った時にもトーンを劣化させないトレブル・ブリード回路が使われている。

　またボリュームのポットは500K EVH Bournsロー・フリクション・ポットだが、トーンのポットには250K EVH Bournsハイ・フリクション・ポットを採用しており、これによって不用意な音色変化を防いでいる。

　以上が“Limited Edition Wolfgang Special Sassafras”のおもな仕様だ。

　なお言うまでもないが、EVHはエディ・ヴァン・ヘイレンがフェンダーとともに設立したブランドだ。今回の最新モデルにも、エディのギターに対する天才的なアイディアとストイックなこだわりが随所に反映されている。