ギブソン、アンプ・ブランドMesa/Boogieの買収を発表 ギブソン、アンプ・ブランドMesa/Boogieの買収を発表

ギブソン、アンプ・ブランドMesa/Boogieの買収を発表

 ギブソンが、サウンドとギター・アンプの分野で最高峰のブランドのひとつであるMesa/Boogie(メサ・ブギー)の買収を発表した。

 Mesa/Boogieは51年前にランディ・スミスによって設立され、画期的な回路の開発に携わり、これまでに時代に残るサウンドを数多く生み出してきた。ランディは今後、マスター・デザイナーとして、またMesa/Boogieのパイオニアとしてギブソンに加わる。

 この新たな協力関係について、各関係者は次のコメントを発表している。

ジェームス・JC・カーレイ(ギブソン・ブランズ 社長兼CEO)

ギブソンは、これまでのアイコニックな遺産を継承しつつ、革新的な未来への探求を続けています。それは、100年以上も前に創業者オーヴィル・ギブソンが始めました。このたびMesa/Boogieを新たなギブソン・ブランズのファミリーに迎え、過去50年に渡ってアイコニックで革新的なブランドを支え続けてきたランディ・スミスと彼のチームと共に、さらなる探求は続きます。これは私たちのこれまでのプロとしての経験とサウンドに対する情熱によって実現した最高のパートナーシップです。

ランディ・スミス(Mesa/Boogie 創業者)

私は75歳になりましたが、今でも毎日仕事をしています。これは私の芸術であり、我々のクルーの多くは3、40年も私と一緒に仕事をしてきました。(ギブソンのCEOである)JCと(Chief Merchant Officerの)セザールがギブソンを変革するのを目の当たりにした時、私たちと同じ価値観、そして品質への情熱を感じました。今、ギブソン・ギターはこれまで以上に最高のものとなっています。彼らが私に、ギブソンのアンプにおいてのカスタムショップを作ってみないかと尋ねてきた時、私はこれこそ、これまで築き上げたレガシーを維持しながら、さらにブランドを広めていける完璧なコラボレーションだと思いました。ギブソンは、私たちが共に築き上げてきた唯一無二の価値を理解しており、Mesa/Boogieの歴史において新たな章へ、それはまさに夢の続きです。新しいギブソンとのパートナーシップを得られたことは、私はとても幸運に思っています。50年もの間好きなことを続けて、人生を乗り物の様に謳歌してきた私にとってまさにそうでした………そして、それはまだ終わっていないのですから!

セザール・グイキアン(ギブソン・ブランズ Chief Merchant Officer)

ランディ率いるMesa/Boogieは、初期の頃から妥協のないサウンドを追求してきたので、私たちにとって完璧にマッチしているパートナーです。私たちは、Mesa/Boogieのこれまでのアイコニックな遺産を守っていくと共に、その未来を担う存在になりたいと思っています。ランディと彼のチームが、Mesa/Boogieを未来に導くため、私たちに信頼を寄せてくれた事を光栄に思います。今後も一緒に、サウンド、クオリティ、クラフトマンシップを追求し、ギター・サウンドがどのように届けられ、どのように体験されるかその可能性を押し広げていきたいと思います。

アダム・ジョーンズ(マルチプラチナでグラミー賞を受賞したバンドToolのギタリスト)

これは非常にエキサイティングなことです。Mesa/Boogieのこれまでの偉業を受け継ぐことができる会社は、ギブソン以外考えられません。私は長い間、Mesa/Boogieのアンプとキャビネットを使ってきました。自宅でも、レコーディング時にはスタジオで、ライブ時にはステージで使用しています。このアンプこそ、私の全てのニーズを満たしてくれます。

カーク・ダグラス(グラミー賞を受賞したヒップホップグループThe Rootsのギタリスト)

10年以上も前からギブソン・ギターとMesa/Boogieアンプを一緒に使っています。最近では、Mesa/Boogieを使ってよく家でレコーディングをしていますが、この2つのブランドがコラボレーションするなんて、とてもエキサイティングな事です。

Mesa/Boogieの創業者ランディ・スミス
左からセザール・グイキアン、ランディ・スミス、ジェームス・JC・カーレイ

 ギブソンとMesa/Boogie。この両巨頭のパートナーシップにより、今後どのような製品が、そして新たなサウンドが生み出されてゆくのか、大いに期待したい。