アイバニーズのIRON LABELシリーズより、全身ブラックのメタル専用ギターが3機種登場

　“メタル・ミュージックのために”をモットーとするアイバニーズのエレクトリック・ギターのシリーズ“IRON LABEL”（アイアン・レーベル）より、新たに3モデルが登場した。

　まず”ICTB721-BKF”はIceman（アイスマン）のシェイプを持った7弦ギターだ。

　“XPTB620-BKF”と“XPTB720-BKF”はどちらもXiphos（サイフォス）シェイプのモデルだが、前者は6弦ギター、後者は7弦ギターとなっている。

　3モデルともに全身が黒で統一された精悍なルックスが特徴だ。モデル名の中の“BKF”は“Black Flat”を意味している。

　またこれらのモデルにはヘヴィなサウンドを奏でるための機能がフルに搭載されており、これまでのIRON LABELシリーズの中でも最もメタル志向が強く、なおかつ現代の多様化したメタル・ミュージックに対応したエレクトリック・ギターに仕上げられている。

　次にパーツごとの特徴を見ていこう。

スルーネック方式

　豊かなサステインを得るため、いずれのモデルにもスルーネック方式が採用されている。

ネック

　ネックにはメイプル材とウォルナット材による5ピース構造が採用されている。これはナチュラルなサウンドと高い強度を狙ったものだ。

　ネックのシェイプは弾きやすさを追求した薄めの“Wizard II”。

　ネック裏には艶消しのブラック塗装が施され、これらのモデルのルックスに精悍さと統一感を与えている。

指板

　指板材は素早い音の立ち上がりと豊かなサステインを特徴とするエボニーを採用。

　指板サイドのポジション・インレイには、暗いステージ上でもポジションの確認がしやすい蓄光性の素材が使われている。

ピックアップ

　ピックアップは3機種ともにDiMarzioのD-Activatorを採用。

　このD-Activatorはパッシブでありながらも高出力で、引き締まった低音と輪郭あるクリアな高音を特徴とする。また歪んだサウンドでも全体の音がこもらず、ピッキングのニュアンスも的確に反映される。

ブリッジ／トレモロ・システム

　ICTB721-BKFのブリッジにはMono-railが採用されている。

　このブリッジは各弦が独立した構造になっているため、弦振動がボディへダイレクトに伝わり、素直なボディ鳴りと豊かな倍音が得られる。またサドルの前後の調整幅が広く、ダウン・チューニングにも柔軟に対応する。

　XPTB620-BKFとXPTB720-BKFには、激しいアーム・プレイを多用してもチューニングが保たれるEdge-Zero IIトレモロ・システムが搭載されている。ユニット本体がピッキングの妨げにならない“ロー・プロファイル設計”になっているのも、このトレモロ・システムの大きな特徴だ。

ヘッドストック／マシンヘッド

　ヘッドストックは、ICTB721-BKFが両側にペグが付いた形状で、XPTB620-BKFとXPTB720-BKFは片側のみにペグが並んだリバース・タイプとなっている。

　マシンヘッドは3機種ともにGotoh製を採用。ICTB721-BKFに採用されたMG-Tロッキング・マシンヘッドは、指でダイヤルを回すことによりポスト穴に通した弦を簡単にロックできる構造になっているので、弦交換が容易だ。

コントロール

　コントロールは3機種ともに1ボリューム、1トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクターというシンプルな構成だ。

専用ギグ・バッグ

　付属のギグ・バッグは各モデルに合わせた形状になっている。

　以上が今回登場した新しいIRON LABELシリーズの特徴だ。

　YouTubeのIbanez Guitar公式チャンネルには、このシリーズを紹介する動画が2つ公開されている。次の動画は「Metal Will Never Die」と題されたもので、内容はIRON LABELシリーズの思想を映像化したもの、と言えば良いだろうか。

　そして次の動画は作曲家／サウンド・デザイナー／ギタリストのJesse ZurettiによるICTB721-BKFのデモ演奏だ。このモデルが生み出すヘヴィなサウンドを楽しもう。