モダンで挑戦的なメタル・プレイヤー向けの6弦＆7弦ギターがアイバニーズより登場

ボディ

　ボディ材には中低音域特性に富むニャトー（ナトー）が採用されている。

ネック

　両モデルに採用されたNitro Wizard（ナイトロ・ウィザード）ネックは、パンガパンガ材とウォルナット材による5ピース構造になっている。プレイアビリティを追求した薄いシェイプながらも、硬質な木材の組み合わせによって高い剛性と豊かなサステインを獲得している。

指板

　指板材には、エボニーと似た特徴を持ち、硬質で音の立ち上がりに優れたマカッサル・エボニーが採用されている。

　この写真では見えないが、指板のサイドのドット・ポジション・マークには蓄光素材が使われており、暗いステージでの視認性も良好だ。

フレット

　フレットは合金のニッケル ･シルバー（洋白）製。摂氏ゼロ度以下の特別な冷却工程（“Sub zero”トリートメント）を経ることで、安定性と耐久性を向上させている。

コントロール

　コントロールはボリューム、3ウェイのピックアップ・セレクター、コイルタップ・スイッチという構成になっている。

　ピックアップの選択肢は次の図のとおり。

マシンヘッド

　ペグには、弦交換時の利便性とチューニングの安定性に定評のあるGotoh MG-Tロッキング・マシンヘッドが採用されている。裏側のダイヤルを指で回すことにより、ポスト穴に通した弦を簡単にロックできる構造を持つ。

　なおヘッドの表側のIbanezのロゴにも蓄光素材が使われている。

ストラップ・ピン

　ストラップ・ピンにはSchallerのS-Lockを採用。ロック式なので、激しいアクションの際もストラップがはずれる心配は無用だ。

ピックアップ／ブリッジ

　どちらのモデルもピックアップはDiMarzio Fusion Edgeを2基搭載しているが、RGA61ALN-OEMのみメタル・カバード仕様になっている。

　DiMarzio Fusion Edgeは、シングルコイルと聴き違えるほどの豊かな高音域特性と適度なアウトプット ･パワーを兼ね備え、モダンかつプログレッシブなメタル向きのトーンを特徴とするピックアップだ。

　ブリッジは、RGA61ALN-OEMにはGibraltar Standard Ⅱが、RGD70ALNB-EEMにはEdge-Zero II-7トレモロ ･ブリッジが採用されている。

スケール

　RGA61ALN-OEMのスケール（弦長）は、一般的なロングスケールの寸法である648mm（25.5インチ）が採用されている。

　一方のRGD70ALNB-EEMのスケールは通常よりも長い673mm（26.5 インチ）。これによりダウン・チューニング時においても、弦のテンション感、音の立ち上がり、ピッキングに対するレスポンスが損なわれないようになっている。

　またRGD70ALNB-EEMの工場出荷時のチューニングは、全音下げ（1弦D、2弦A、3弦F、4弦C、5弦G、6弦D、7弦A）になっている。

ボディ・カラー

　両モデルの特徴的なボディ・カラーの名称は、RGA61ALN-OEMが“Metallic Orange Eclipse Matte”で、RGD70ALNB-EEMが“Metallic Green Eclipse Matte”。

　“Eclipse”は月蝕または日蝕を意味する言葉だが、たしかにボディのバックとサイドの鮮やかなオレンジまたはグリーンを、トップでは黒い影で覆い隠したかのようなデザインになっている。