ミーシャ・マンソーの新たなシグネチャー・モデルがジャクソンより発売
ブリッジにEverTuneを採用

　アメリカのプログレッシブ・メタル・バンド、ペリフェリーの中心人物であり、“スピードの悪魔”と呼ばれるギタリスト、ミーシャ・マンソーの新たなシグネチャー・モデルがジャクソンより登場した。日本国内での販売は2021年6月30日（水）より開始されている。

　今回の新製品は、6弦ギターの“Pro Series Signature Misha Mansoor Juggernaut ET6”（以下： Juggernaut ET6）と、7弦ギターの“Pro Series Signature Misha Mansoor Juggernaut ET7”（Juggernaut ET7）の2モデル。

　どちらのモデルも従来のJuggernaut（ジャガーノート）コレクションの仕様を受け継ぎつつ、ブリッジにEverTuneを採用したギターとなっている。

　では各部の仕様を見ていこう。なお以下の写真はすべて7弦モデルのJuggernaut ET7のものだ。

ボディ・カラー

　ボディ・カラーの名称はJuggernaut ET6がチョーク・グレー（Chalk Gray）で、Juggernaut ET7がガルフ・ブルー（Gulf Blue）。

　車好きのミーシャがポルシェのボディ・カラーにインスパイアされて選んだ色らしい。

ボディ／ネック

　ボディ材はバスウッドで、ネック材は熱処理を加えたキャラメライズド・メイプル。ネックの裏側はオイルド・フィニッシュで仕上げられている。

　またボディとネックの接合部は、ハイ・ポジションでの演奏性を高めるため、滑らかなコンター加工が施されている。

指板

　同じくキャラメライズド・メイプルを採用した指板には、丁寧なエッジ処理が施され、24本のジャンボ・フレットが打ち込まれている。ラジアスはフラットな20インチ。

　指板上のドット・インレイは、12フレットまでは6弦側、15フレットから先は1弦側に配置されたオフセット・デザインとなっている。

　またネックの調整が容易なヒールマウント・トラスロッド・ホイールが採用されている。

スケール

　スケール（弦長）は、Juggernaut ET6が25.5インチ（648mm）。

　Juggernaut ET7には、7弦ギターやダウン・チューニングにより適した長めの26.5インチ（673mm）が採用されている。

ピックアップ

　ピックアップはジャクソンとミーシャの共同開発によるMM1を2基搭載。

　MM1はダイナミクスに富んだバランスの良いサウンドと明瞭なトーンを特徴とするハムバッカーだ。

コントロール

　コントロールは1ボリューム、1トーン、5ウェイのピックアップ切り替えスイッチという構成で、ピックアップの組み合わせは次の5通りから選ぶことができる。

1. Full Bridge Pickup
2. Two Inside Single Coils
3. Both Full Humbucking Pickups
4. Outer Neck Single Coil
5. Full Neck Pickup

　さらにトーン・ポットに実装されたプッシュ／プル機能により、トーンのオン／オフの切り替えも可能。

　これらのコントロールにより、多彩なトーン・バリエーションを得ることができる。

ブリッジ

　そしてブリッジには、環境の変化や激しい演奏時にも完璧なチューニングとイントネーションを維持する機能を持ったEverTuneのF6（Juggernaut ET6）とF7（Juggernaut ET7）が採用されている。

　ジャクソン・オリジナルのブリッジを搭載した従来のPro SeriesのJuggernautモデルと比較して、最も大きな違いがこのEverTuneブリッジだ。

　最後にミーシャ・マンソー本人による解説動画を紹介しよう。語りは英語だが、字幕の自動生成と翻訳機能で日本語を表示すれば、話のだいたいの流れはわかるはず。長くはないが魅力的なデモ演奏も収録されている。