ジム・ルート（スリップノット）のシグネチャー・ギターがシャーベルより発売

　スリップノットのギタリスト、ジム・ルートの2つのシグネチャー・ギターがシャーベルより登場した。日本国内での販売は2022年12月3日（土）より開始されている。

　モデル名は“Jim Root Signature Pro-Mod San Dimas Style 1 HH FR M”と“Jim Root Signature Pro-Mod San Dimas Style 1 HH FR E”。

　この2モデルの仕様はほぼ共通しているが、モデル名の末尾が“M”の方はメイプル指板とサテン・ブラック・フィニッシュで、“E”はエボニー指板とサテン・ホワイト・フィニッシュのギターとなっている。

　ボディ材はマホガニー。この重みのある材が、ジムのダークでメロディックな演奏の基盤となるリッチで暖かみのあるトーンを提供する。

　1弦側のカッタウェイには深めのコンター・カットが施され、ハイ・ポジションへの容易なアクセスを実現している。

　ボルトオンで取り付けられたメイプル・ネックには、グラファイトの補強ロッドが内蔵され、気候の変化による影響を最小限に止める強固な安定性を確保。ヒールマウントのトラスロッド調整ホイールにより、ネック調整も容易に行なえる。

　22本のジャンボ・フレットが打ち込まれた指板は、12～16インチのコンパウンド・ラジアス仕様で、エッジにはロールオフ処理も施されている。これらが高速プレイと快適なベンディングをサポートする。

　また指板サイドのドットには、暗いステージでも視認性が高く、ネック・ポジションを正確に把握することができる蓄光素材のルミンレイが採用されている。

　ピックアップはジム・ルートのシグネチャー・ピックアップであるEMG Jim Root Daemonumを2基搭載。卓越したレスポンスで多彩なサウンドを生み出すこのハムバッカーは、圧巻の音量と、ミックスに埋もれない際立ったサウンドを提供する。

　ジム自身はこのピックアップについて「アクティブ・ピックアップのパワー感を持ちながら、パッシブ・ピックアップのレスポンスを備え、人工的なハーモニックスやアグレッシブなアーミングから、キメの細かいジャジィなクリーン・トーンにも対応する」と語っている。

　コントロールは、3ウェイのブレード・スイッチとボリュームのみというシンプルな構成。ボリュームのノブにはストラトキャスター・スタイルのスカート・ノブが採用されている。

　トレモロ・システムは、ポップイン式のアームとステンレス・スチール・スクリューを持つフロイド・ローズ1500シリーズのダブル・ロッキング・トレモロを採用。

　このトレモロとシャーベル・ロッキング・チューナーにより、アグレッシブなアーミングにおいてもチューニングの安定性が保たれる。

　そしてヘッドストックの裏側には、シグネチャー・モデルの証であるジム・ルート（形からすると“James Root”か？）のサインが入れられている。

　ところで、10代の頃のジム・ルートはMTVの音楽番組で見たウォーレン・デ・マルティーニ（ラット）に言葉を失うほどの衝撃を受け、ウォーレンが所有する華麗なシャーベル・ギターに魅了されたという。またある年のクリスマスの日に念願のシャーベルを手に入れた時のことを「まるで夢のようだった」と語っている。

　そして今回発売された2本のシグネチャー・ギターは、10代のジムを魅了したクラシックなシャーベル・ギターへのオマージュであると同時に、スリップノットのプログレッシブで超ヘヴィなサウンドを完璧に表現するギターでもある。

　本モデルについて、シャーベルのカテゴリー・マネジメント・ヴァイス・プレシデントのジョン・ロマノフスキーは、次のようにコメントしている。

　スリップノットの怒涛のサウンドに迫りたい人は、このギターを試してみてはいかがだろうか。