フェンダー、デジタル・アンプの最新モデル“Tone Master Princeton Reverb”を発売 フェンダー、デジタル・アンプの最新モデル“Tone Master Princeton Reverb”を発売

フェンダー、デジタル・アンプの最新モデル“Tone Master Princeton Reverb”を発売

 フェンダーのTone Masterシリーズの最新モデル“Tone Master Princeton Reverb”の世界各国での販売が、2023年2月より開始された。

*日本国内では先行して昨年12月より販売が開始されている。

 本機は、伝説的な真空管アンプであるPrinceton Reverbのサウンドを、フェンダー独自のTone Masterモデリング・テクノロジーにより極限まで忠実に再現したデジタル・アンプだ。

 同時に現代的な利便性も備え、自宅練習からスタジオ・レコーディング、ライブまで、幅広いシチュエーションで使える汎用性の高いアンプとなっている。

Tone Master Princeton Reverb(フロント)
Tone Master Princeton Reverb(リア)

スピーカー

 スピーカーは10インチのJensen C10Rを1本搭載。フェンダーの伝統と言えるJensenスピーカーは、クリーン・サウンドでは甘いアーティキュレーションを、出力を高くするとビンテージ・スタイルのクールなサウンドを奏でる。

Jensen C10Rスピーカー

フロント・パネル

 フロント・パネルのコントロール・ノブは真空管モデルと同じ構成になっている。

 まずはお馴染みのボリューム、トレブル、ベースの調整ノブ。

VOLUME/TREBLE/BASS

 右側には本機に搭載されたリバーブのエフェクト・レベルを調整するREVERBノブと、トレモロ(ビブラート)のスピードと深さを調整するSPEEDおよびINTENSITYのノブがある。

REVERB/SPEED/INTENSITY

 フロント・パネルの右端にあるジュエル・ライトは、電源オン時には赤く、ミュート・モード時にはオレンジに点灯し、ウォームアップ中は赤とオレンジの間で点滅する。

ジュエル・ライト

リア・パネル

 リア・パネルには、現代的な利便性と柔軟性をもたらす機能が装備されている。

 まず2つあるトグル・スイッチのうち、左側は電源スイッチ。

 右側は、レコーディングやステージでライン出力(後述)を使う時などにスピーカーからの出力をミュートできるミュート・スイッチだ。

電源スイッチとミュート・スイッチ

 OUTPUT POWERと書かれたスイッチは出力を選択するためもので、これにより12Wのフルパワーと5段階のアッテネート設定(6W/3W/1.5W/0.75W/0.3W)を、部屋や演奏会場に応じて選ぶことができる。

 なお写真では見えないが、ファームウェアをアップグレードする時に使うUSBポートは、このスイッチの下のシャーシ部分にある。

OUTPUT POWERスイッチ

 リアパネル右側の枠で囲まれた部分はバランスXLRライン出力のためのコントロールだ。

 CABINET SIMと書かれたスイッチは、XLRライン出力を使用する際のキャビネット・シミュレーターを選択するためのもので、OFFはフラットなアンプ信号、1と2はそれぞれShure SM57とRoyer R-121マイクでキャプチャされたインパルス・レスポンス(IR)キャビネット・シミュレーションとなっている。

 CABINET SIMスイッチの右にあるのは、XLRライン出力調節ノブ、グラウンド・リフト選択ボタン、XLRライン出力端子だ。

CABINET SIMスイッチ、XLRライン出力調節ノブなど

キャビネット/フットスイッチ

 キャビネットには1950〜60年代のフェンダー・アンプにも使われていたパイン材を採用。パイン材は、軽量でありながら豊かなレゾナンスを持ち、音楽的なサウンドが得られるのが特徴だ。

キャビネット

 本製品に付属するフットスイッチには2つのボタンがあり、これでリバーブとトレモロのオン/オフができる。

フットスイッチ

 オリジナルのPrinceton Reverbのサウンドを持ちながら、今の時代に必要な利便性をも備えた本機。さらなるメリットとしては、軽量であること、真空管アンプに必要なメインテナンスから解放されること、入手しやすい価格であることなどが挙げられるだろう。

 本機のサウンドは、世界発売に合わせて公開された次の動画で確認してほしい。

Fender
Tone Master Princeton Reverb

【スペック】
Amplifier Type: Digital
Output: 12 Watts (Simulated)
Inputs: Two – (1/4”, Input 2 operates at -6dB)
Channels: One
Control Panel: Volume, Treble, Bass, Reverb, Speed, Intensity
Rear Control Panel: Power, Mute, Output Power Selector, Cabinet Simulator, Line Out Level, Ground Lift
Effects: Reverb, Tremolo
Line Out: One – (Balanced XLR with Ground Lift and Level Control)
Speaker: One – 10” Jensen® C10R with Ceramic Magnet
Cabinet Material: Lightweight Solid Pine
Covering: Black Textured Vinyl
Grille Cloth: Silver-Strand
Handle: Molded Plastic Strap with Nickel-Plated Caps
Vintage-Style Skirted Black Plastic: Vintage-Style Skirted Black Plastic
Pilot Light Jewel: Red (Power), Red/Amber (Warmup), Amber (Mute)
Footswitch: 2-Button Footswitch Included
Footswitch Connection Type: 1/4”
Connectivity: USB For Firmware Updates
Power Cable: IEC
Dimensions: 16” (40.6 cm) H x 18.31” (46.5 cm) W x 8.38” (21.3 cm) D
Weight: 19.9 lbs. (9.03 kg)
Recommended Cover: P/N: 0075947000, ‘65 Princeton Reverb®, Black (Included)

【市場想定売価】
115,500円(税込)

【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60 http://fender.co.jp