ムック『にっぽんのマスター・ビルダー&リペアマン紳士録』が、リットーミュージックより2025年3月17日(月)に発売される。

本書は、雑誌「ギター・マガジン・レイドバック」の創刊号(2019年12月発行)からVol.16(2025年1月)に掲載された連載企画「にっぽんのマスター・ビルダー紳士録」および「にっぽんのリペアマン紳士録」の内容を1冊にまとめたもので、登場するのは次の7人。いずれも日本を代表するギター職人たちだ。
マスター・ビルダー
- 杉本 眞[Sugi]
- 竹田 豊[Sonic]
- 松﨑 淳[Zodiacworks]
- 深野 真[Freedom Custom Guitar Reserch]
リペアマン
- 林 宏樹[ESP Guitar Workshop]
- 志村 昭三[志村ギターテック]
- 西村 秀昭[g. tech office]
取材と撮影を担当したのは、ビンテージから現行品までのあらゆるギターについての造詣が深く、ギター・マガジンやギター・マガジン・レイドバックではメイン・ライターとして活躍している菊池真平。その菊池による的確なインタビューが、本書では独白形式でまとめられている。
そして7人が語る内容は、幼少期から前職、独立後のエピソードや、ギター作りについての思想までと、じつに様々。
彼らがどういう経過を辿ってギター・ビルダー/リペアマンとしての職を得て、今の地位を確立したかは、これからギター産業に関わりたいと思っている人への励みを含んだ指針になるだろう。
また、海外および国内の著名なギタリストたちを彼らがどうサポートしたか、逆に彼らがギタリストたちからどんな影響を受けたか、といった話は、ギタリストのファンにとっても興味深いはず。
同時代を生きている7人だけに、ある人の発言の中に他の人の名前が飛び出し、その2人の関係性が見えてくるというのも面白い点だ。
そして全体からは、戦後の日本のエレクトリック・ギター史の、知られざる側面が浮かび上がってくる構造になっている。
ギター作りに興味を持つ人には必読の1冊だろう。
『にっぽんのマスター・ビルダー&リペアマン紳士録』の内容
Introduction “ギター立国”にっぽんのインサイド・ストーリー

Story.1 杉本 眞[Sugi]- OEM生産の美学


Story.2 竹田 豊[Sonic]- 日本のコンポーネント・ギター事情


Story.3 松﨑 淳[Zodiacworks]- アーティストが真に求めるギター作り


Story.4 深野 真[Freedom Custom Guitar Reserch]- 世界に認められるギター作りを目指して


Story.5 林 宏樹[ESP Guitar Workshop]- どんなリペアも断らぬ美学のために必要な力


Story.6 志村 昭三[志村ギターテック]- ギター・セットアッパー第一人者になれたわけ


Story.7 西村 秀昭[g. tech office]- リペアと向き合い続けてたどり着いた本質と矜持



『にっぽんのマスター・ビルダー&リペアマン紳士録』
品種 | ムック |
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仕様 | 菊倍判 / 96ページ |
発売日 | 2025.03.17 |
ISBN | 9784845642564 |