1968年にエレクトロ・ハーモニックスからリリースされ、今なお受け継がれるブースターの最新モデル“LPB-3”をKubotyの試奏コメントとともに紹介。
文:鈴木誠 撮影:星野俊
※本記事はギター・マガジン2025年3月号の「New Products Review」から転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。

エレクトロ・ハーモニックス初のペダルとして1968年に登場したLPB-1から脈々と続くシリーズより新モデルが誕生。
本機は30Vの内部昇圧回路による広いヘッドルームを持ち、最大+33dBのクリーン・ブーストに対応。
さらに、6つのツマミと2つのスイッチで細かな音色調整が可能に。
BOOSTは出力レベル、PRE-GAINはEQ前の入力レベルを調整。
3バンドEQによる強力なトーン・シェイピングも持ち味で、ミドルは2段階で調整可能。
調節する帯域をQスイッチで選択できる。
筐体内部にはバッファード/トゥルー・バイパスの切り替えスイッチも備える。
Comment by Kuboty

凶悪な出力から繊細なEQ調整まで!
こんなに小さな筐体で+33dBって、んなわけあるかい!って一発弾いてみたらぶっ飛びました(スピーカーは飛ばずに済みました)。
いまだかつてこんなリアルガチ爆上げブースターありましたっけ……?
ビンテージ系の繊細なPUを搭載したギターもこれ一発で凶悪な出力を放ち、歪みのあとに踏めばグイっと音量を上げることも可能!
EQの効きも抜群なので、ブーストし過ぎたあとのハイの聴感を合わせたり、スピーカー・ユニットの特性に合わせてローを調整したりと使い勝手が良い。
歪みペダルの前後どちらに配置するかで効き方が全然違うので用途に合わせて使いこなしましょう。
なかなかに万能なので、一家に1台あると幅が広がりますよ。
Kuboty
ELECTRO-HARMONIX
LPB-3
【スペック】
●コントロール:ブースト、ミドル・レベル、トレブル、プリ・ゲイン、ミドル・フリケンシー、ベース、最大出力切り換えスイッチ(33dB/20dB)、ミドルQ切り換えスイッチ(HIGH/LOW)、バイパス切り替えスイッチ(TRUE/BUFFERED。ケース内)
●入出力端子:インプット、アウトプット
●電源:DC9Vセンターマイナス端子(120mA。電池室なし)
●外形寸法:114.3(W)×69.9(D)×53.3(H)mm
【価格】
21,800円(税込)
【問い合わせ】
サウンドハウス https://www.soundhouse.co.jp TEL:0476-89-1111(成田)/0885-38-1111(徳島)