今年で80歳を迎えたエリック・クラプトンの来日公演も、あとは追加公演の2日間を残すのみとなった。本サイト(ギター・マガジンWEB)の読者の中には、すでに2回以上観に行った人や、毎日のように武道館に通っている人もいるのではないだろうか。
そんな熱烈なクラプトン・ファンにお勧めしたい書籍『NO ERIC, NO LIFE. エリックに捧げた僕らの人生』(リットーミュージック/2025年4月11日発売)を、ここで紹介しよう。

本書のキャッチ・コピーは“ECに魅せられ「クラプトンな人生」を歩んだ愛すべき人々の記録”で、登場するのは次の10名。いずれもエリック・クラプトンから多大な影響を受け、“EC愛”に満ちた人生を送っている人たちだ。
- 和田 玄(EC研究家/ECギター・コレクター)
- 桝富 司(ECカー/ECギター・オーナー)
- マイク・ソーウィン(EC研究家/ライブ音源コレクター)
- ダン・ディアーンリィ(専属ギター・テクニシャン/ギター・ルシアー)
- 前 むつみ(翻訳家/通訳)
- 亀井紘夫(EC研究家/ECコスプレイヤー)
- ニコス・ペラティコス(クロスロード・センター・アンティグアCEO)
- 小山 ルミ(クリーム限定コスプレイヤー)
- トニー・エドサー(オフィシャル・ファンクラブ会長/WHERE’S ERIC編集長)
- 吉野慎一郎(EC研究家/写真家)
*以上は本書での登場順
たとえばクラプトンのコンサートに数百回通った人、クラプトンのギター研究に半生を捧げて来た人、クラプトンが身につけた服やアクセサリーを探し続けている人など、趣味が高じてマニアになり、さらにその先にまで行ってしまった人々がここにはいる。
またクラプトンが設立したアルコール/薬物患者のための更生施設であるクロスロード・センターのCEOとして、あるいは専属のギター・テクニシャンとして、クラプトンとともに長年にわたって働いてきた人もいる。
そうした彼らのインタビューとコレクションをまとめた本書は、クラプトンに関する書籍の中でもかなり異色の存在だろうが、それだけに他の資料では読めないエピソードが満載されている。
ライブでのショットを中心にクラプトンの写真も多数掲載されているので、写真集としても楽しめる内容だ。
エリック・クラプトンのファンや研究者にはぜひお勧めしたい1冊と言える。
なお本書の企画と編集、インタビュアーなどを担当した田中稔氏は、月刊音楽雑誌『Player』の制作、編集長、発行人、代表取締役を務めた人物であり、現在は本サイトの連載記事「『Player』盛衰記」を執筆中だ。
『NO ERIC, NO LIFE. エリックに捧げた僕らの人生』の内容
和田 玄(EC研究家/ECギター・コレクター) Part1 – インタビュー


和田 玄(EC研究家/ECギター・コレクター) Part2 – ワダ・コレクション


桝富 司(ECカー/ECギター・オーナー)


マイク・ソーウィン(EC研究家/ライブ音源コレクター)


ダン・ディアーンリィ(専属ギター・テクニシャン/ギター・ルシアー)


前 むつみ(翻訳家/通訳)


亀井紘夫(EC研究家/ECコスプレイヤー) Part1 – インタビュー


亀井紘夫(EC研究家/ECコスプレイヤー) Part2 – エリックになるための「完全マニュアル」


ニコス・ペラティコス(クロスロード・センター・アンティグアCEO)


小山 ルミ(クリーム限定コスプレイヤー)


トニー・エドサー(オフィシャル・ファンクラブ会長/WHERE’S ERIC編集長)、他


吉野慎一郎(EC研究家/写真家)


田中 稔(たなか みのる) プロフィール
1952年、東京都生まれ。1975年秋に出版社プレイヤーコーポレーションに入社。広告営業部、編集部にて月刊音楽雑誌 『Player』の制作を担当。編集長、発行人を経て1997年に代表取締役就任。以降も『Player』の制作、数々の別冊、ムック本などの書籍を手がける。48年間にわたり『Player』 関連の仕事に深く関わった。現在フリーランスの編集者として活動中。エレクトリック・ギター、ヴィンテージ・ギターに精通し、アコースティック・ギターとウクレレの演奏を趣味としている。

『NO ERIC, NO LIFE. エリックに捧げた僕らの人生』
品種 | 書籍 |
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仕様 | B5判 / 192ページ |
発売日 | 2025.04.11 |
ISBN | 9784845642489 |