アメリカのブティック・ギター・アンプ・ブランドであるトーン・キング(Tone King)は、同社のチューブ・アンプ“Imperial MKII”のサウンドを、ペダルボードに収まりやすいコンパクトサイズにした“Imperial Preamp”をリリースする。

MKIIアンプが持つ50年代ツイード、60年代ブラックフェイス、ビンテージブリティッシュロックのトーンを忠実に再現するよう設計されたImperial Preampは、日本国内では2025年5月中旬から下旬の入荷予定だ。
主な特徴は以下の通り。
- 3つの12AX7プリアンプチューブを搭載し、高電圧で駆動することで、アンプ本来のサウンドと応答性を忠実に再現する。
- リバーブ、トレモロ、アッテネーションの機能を備え、倍音豊かで表現力のある音を生み出す。
- 低レイテンシーのIRローダーを搭載し、ヘッドフォンやMIDI機能との統合が可能で、柔軟な音作りを実現する。
伝統的なビンテージ真空管アンプのトーン
MKIIアンプのプリアンプセクションとフェイズインバーター(位相反転回路)を備えたImperial Preampには2つのチャンネルがあり、それぞれが Imperial MKIIの50年代と60年代の雰囲気を反映。コンパクトながら50年代ツイード、60年代ブラックフェイス、ビンテージブリティッシュロックと、Imperial MKIIアンプの伝説的とも言われる特徴的なトーンを忠実に再現する。
ステレオのスプリングリバーブとトレモロを内蔵

Imperial Preampには、各チャンネルに割り当てられフットスイッチでの切り替えが可能な、スプリングリバーブとトレモロ(※プリアンプペダルではデジタル)を内蔵。これらはImperial MKII真空管アンプの特徴であり、各時代の象徴的なエフェクトだ。
MIDIやソフトウェアなどによる優れた拡張性

Imperial Preampは、Imperial MKII真空管アンプのサウンドを再現しつつ、オンボードの低レイテンシー インパルスレスポンス(IR)ローダーやパワーアンプシミュレーション テクノロジーで、真空管のトーンをフロントオブハウスまたはインターフェイスに直接届けることが可能だ。
また、MIDIによる拡張コントロールや、Tone King Editor Softwareによるコントロール、他のエフェクトループ搭載プリアンプペダルとのネットワーク接続などにも対応し、単なるプリアンプにはとどまらない、優れた拡張性を提供する。
Tone King
Imperial Preamp
【スペック】
2チャンネル高電圧プリアンプ – DI
適切な高電圧で動作する3 x 12AX7プリアンプチューブ
ゼロワットパワーアンプ内蔵 – 位相反転回路
独立したボリュームと減衰コントロールを備えた2つのチャンネル
リズムチャンネル(上)
・60年代のアメリカンブラックフェイスコンボトーン
・低音と高音のコントロール
リードチャンネル(下)
・50年代のアメリカンツイードとブリティッシュロックの音色の組み合わせ
・トーンとミッドバイトコントロール
スプリングリバーブ(デジタル)
リバーブとDwellコントロール
・各チャンネルに独立して割り当て可能
トレモロ(デジタル)
・DepthとSpeedのコントロール
・各チャンネルに独立して割り当て可能
ステレオ、シリーズ FX ループ (バイパス可能)
MIDIプログラム可能
最大128個のプリセットを保存し、外部MIDIスイッチャー経由で即座に呼出可能。
・プリセットの保存:
・チャンネル選択
・マスターバイパス設定
・IR選択
・IRバイパス設定
・エフェクトループバイパス設定
・リバーブバイパスとテール設定
・トレモロバイパス設定
オンボードインパルスレスポンス(IR)テクノロジー
・低レイテンシーのインパルスレスポンスキャビネットシミュレーション(バイパス可能)
・チャンネルごとに3ポジションCAB/IR 選択スイッチ (ソフトウェアでプログラム可能)
・OwnHammer製 IR
ソフトウェアで編集可能なHF COMPとローパスフィルター (チャンネルごと) を備えたPowerampシミュレーション
接続:
・グランドリフトスイッチ付きデュアルステレオバランスXLR出力
・1/4インチヘッドフォン出力
・エフェクトSendとステレオReturnジャック
・MIDI 5ピン標準コネクター
・USB-Cコネクター(付属のTone King Editorソフトウェア・エディターおよびUSBオーディオ・ストリーミング用)
・To Amp In、From Amp Send、From Amp Returnジャック(アンプまたはプリアンプにImperialチャンネルを追加するためのもの)
Tone King EditorソフトウェアはSYNERGY社から供給されます。
6フィートのUSBケーブル、ユニバーサル12V電源付属
電源:9W以上の9V-12Vアダプターをご使用ください。
消費電流:800mA
【価格】
オープンプライス
(想定売価:税込119,800円)
【問い合わせ】
株式会社 Quanta International https://quanta-intl.jp/