2025年の1月以降、プロトタイプ(試作品)ギターの新作を12カ月連続リリースする試みを進行中のハンドメイドギター・ブランド、Caramel’s Guitar Kitchen(キャラメルズ・ギター・キッチン=CGK)が、シリーズ第4弾として“CGK_PT4_Lateral Line Gray”を発表した。

この第4弾プロトタイプは、「世の中に意外と少ない」というグレイ・カラーに塗装された、シンプルなテレ・タイプのエレクトリック・ギターだ。
手間のかかった新デザインのチェッカー塗装
CGK_PT4_Lateral Line Grayのボディはアルダー、ネックはメイプルで、ブランドのこだわりでもあるニトロ・セルロース塗装のグレイで仕上げられた。

また、CGKの特徴でもあるチェッカードステッチは、今回のモデルではグレイのカラーをより目立たせるようボディ側面中央に施されている。
この新デザインはバインディングではなく、魚の「側線」に似ていることから「Lateral Line」(ラテラルライン)と名付けられた、1枚ずつマスキングテープを貼り付け、塗装し、剥がしてゆくという手間暇のかかった作業を要する独自の塗装法によるものだ。
ミニハムとシングルコイルのピックアップ構成

ピックアップは、フロントにゴールドフォイル風ダイヤモンド柄のレトロなデザインのミニハムバッカー(アルニコV)、リア・ピックアップは国産(アルニコV)をマウント。
ワンピースのメイプルネックはローズ指板と比較して「バキっとする印象のサウンド」で、アルダー材ボディとの組み合わせにより、フロントのミニハムバッカーでは甘く、リアピックアップは歯切れが良い音色となったという。
すでに完売だが同仕様ギターの製作も可能
すべてハンドメイドによるプロトタイプのため1本しか存在しないCGK_PT4_Lateral Line Grayだが、2025年4月20日に販売が開始され、すでにソールドアウトしている。
ただし、Caramel’s Guitar Kitchenに問い合わせることで、価格は少し上がるものの約4カ月後の納品であれば同仕様のギターを製作することが可能とのこと。詳細については、ブランドへ直接確認してみてほしい。
Caramel’s Guitar Kitchen
CGK_PT4_Lateral Line Gray
【スペック】
●ボディ:Alder
●塗装:Nitrocellulose Lacquer
●ネック:Maple
●指板:Maple
●フレット:22
●フレットサイズ:Medium wide
●スケール:648mm
●ナット:Graph Tech TUSQ
●ピックアップ(フロント): Mini-Humbucker GoldFoil AlnicoV
●ピックアップ(リア): SingleCoil Alnico V (made in Japan)
●セレクター:3-position(CRL)
●コントロール:MasterVolume×1(CTS) /MasterTone×1(CTS)
●ブリッジ: 3-way brass saddle bridge/Double side cut
●ペグ:GOTOH
●ストラップピン:GOTOH Ep-B3
【価格】
220,000円(税込)
【問い合わせ】
Caramel’s Guitar Kitchen https://caramelsguitarkitchen.net