ベストセラー教則本の著者としても知られるプロ・ギタリスト、加茂フミヨシ。
近年では博士号を取得し、ギター演奏に関する研究も行なっており、腕時計型のディバイスを活用したギターレッスン法の開発にも携わりピッキングを可視化することにも成功している。

まさにギター博士としての側面も持つ彼だが、先頃『玉川大学 リベラルアーツ学部研究紀要』第18号にて発表した論文が大学の学術リポジトリを通じてWeb上で公開された。
内容は、エレクトリックギター教則本の歴史を紐解くというもの。
論文の全文は、下記URLより閲覧・ダウンロードできる。ぜひ目をとおしてみてほしい。熱心なギタリストのさまざまなヒントになるだろう。
また、ギターに打ち込む高校生にとって、ロックやポップスといったポピュラー音楽、あるいは芸術表現そのものを科学的に探究する学問の存在を知ることは、将来の学びへの新たな視点を与えてくれるはずだ。
論文「エレクトリックギター教則本の歴史と今後への展望」のPDFダウンロード先:
『玉川大学 リベラルアーツ学部研究紀要』第18号
https://tamagawa.repo.nii.ac.jp/records/2000416
加茂フミヨシ プロフィール
1997年よりミュージシャン/デジタルコンテンツクリエイターとして活動。テクニカルなギター演奏を得意とし、教則本「速弾きがうまくなる理由ヘタな理由」のベストセラーをきっかけに音楽教育メソッドの開発を始める。
ギタリストとしてさまざまなアーティストと共演する傍ら、2005年~2024年まで専門学校日本工学院ミュージックカレッジの教員として数多くのアーティストを育成、2011年に行ったオンライン・ギターレッスンが「Largest Online Guitar Lesson」のギネス世界記録を達成。
2019年より実務と平行してデジタルハリウッド大学大学院デジタルコンテンツ研究科に特別奨学生として入学し社会人大学院生として研究活動を始める。
2021年にデジタルハリウッド大学大学院を首席修了、2023年東京工科大学大学院を早期修了。博士論文「ギター演奏の運動評価による技量獲得暗黙知の解明と教育への応用」を発表し博士(工学)となる。
2024年4月より玉川大学リベラルアーツ学部の講師としてポピュラー音楽演奏上の暗黙知解明と音楽を軸にしたSTEAM教育の研究に従事。
・玉川大学 リベラルアーツ学部 教員紹介 加茂フミヨシ講師https://www.tamagawa.ac.jp/college_of_lbarts/teacher/detail/steam_kamo.html
・加茂フミヨシ著『R.A.S.式ピッキング 速弾き攻略のための究極メソッド』
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3112317205/index.php
・時計型のディバイスに関する記事
https://acousticguitarmagazine.jp/2024-0604-kamo-picking/