ドイツ・ベルリンのハンドメイド・ペダル・ブランド、KMA Machinesが、扱いにくいイメージのあるオクターブ・ファズを直感的かつ簡単に操れるようにした“MANDRAKE”をリリースした。
同ブランドの“KMA Moai Maea”アナログ・オクターバーを更に洗練させた回路を搭載した“MANDRAKE”。日本語製品ページでは、その特徴を以下のように表現している。
本機は多機能でありながら、必殺のオクターブ音を直感で簡単に操れます。
その表現通り、往年の尖ったファズを彷彿とさせながらも、扱いやすくパワフルなペダルとなっている。筐体はKMA Machinesらしく、西洋ダークファンタジー調のイラストがあしらわれた独特なデザインだ。
KMA Machines “MANDRAKE”の主な特長
本機の主な特長を以下にまとめてみた。
KMA Machines “MANDRAKE”の主な特徴
- 繊細なトーンから、フルスロットルのデュアル・オクターブまで再生できるアナログ・オクターブ・ファズ
- 超高速トラッキング
- 使いやすさと高い柔軟性を両立
- 整流回路を強化したディスクリート・トランジスタ・ファズにより、力強く存在感のある上オクターブ・サウンドを実現
- アクティブ・プリゲインの2次フィルター回路によりあらゆる楽器の信号をオクターブ・トーンに完璧に適合
- エフェクト音とドライ音のバランスを設定可能
- 入出力端子を上側に設けることでペダルボードにスッキリと設置
- トゥルー・バイパス仕様
音作りが簡単、扱いやすいオクターブ・ファズ

「フィルター」「ファズ/ディストーション」「ドライ・ミックス」「オクターブ」、それぞれを個別に設定でき、望みの音を作りやすいのが、“MANDRAKE”の持ち味。主要なコントロールの概要は以下のようになっている。

FILTER: 高次倍音を抑えトラッキングを向上させる。左に回しきった状態の「凶器のサウンド」から、右に回すにつれ、花が開くような心地のよいシンセ風の質感になる。
TIMBRE: 上オクターブの歪みを設定。他のペダルの効果に合わせてサウンドを細かく設定できる。左に回し切った状態では、軽くクランチしたパーカッシブなトーン、右に回すにつれ、激しくサチュレートし猛烈なサウンドへと変貌する。
DRY&OCT+: DRYとOCT+を使えば、ドライ音とエフェクトが掛かった上オクターブ音をミックスできる。
オクターブ・ファズといえば、ジミ・ヘンドリックスやトニー・アイオミ(ブラック・サバス、ヘヴン・アンド・ヘル、ジェスロ・タル)、ジョシュ・オム(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、カイアス)、ビリー・コーガン(ザ・スマッシング・パンプキンズ)、 ジャック・ホワイト(ザ・ホワイト・ストライプス、ザ・ラカンターズ、ザ・デッド・ウェザー)らの鋭く尖ったサウンドが思い浮かぶ。
これまでのオクターブ・ファズが手に負えないと感じていたなら、“MANDRAKE”を試してみる価値はありそうだ。
KMA
MANDRAKE
【スペック】
タイプ:オール・アナログ・上オクターブ・ファズペダル
バイパス・タイプ:トゥルー・バイパス
電源:9 V DC – センターマイナス、2.1mm
最大消費電流:<30 mA
寸法:60H × 74W × 128D mm
重量:350 g
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
日本エレクトロ・ハーモニックス https://www.electroharmonix.co.jp