宮脇流セッション・ギタリスト養成塾ジャズ・セッションにリベンジするも撃沈! 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾ジャズ・セッションにリベンジするも撃沈!

宮脇流セッション・ギタリスト養成塾
ジャズ・セッションにリベンジするも撃沈!

ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。ギタマガWEBではその連動動画と一緒に内容の一部を公開中! 第36弾は前回に引き続きジャム・セッションの現場。リベンジを試みるも、あえなく撃沈。その敗因とは?


【シチュエーション36】
ジャム・セッションにリベンジするも撃沈!
その敗因とは?

現場の風景

  • 前回のジャム・セッションから1ヵ月。
  • スケール・チェンジはできるようになった。
  • 結局はスケール上でカン頼りに弾いているだけ。

痛い思い出となった前回のジャム・セッションから1ヵ月。毎日8時間に及ぶ苦行を経てだいぶ自信がつき、部分転調や裏コードが出現しようとも、それに対応してスケール・チェンジしながら弾けるようになってきた(Ex-1)。

機は熟したと判断し、電話をかける。“あ、ヒゲちゃん? オレだけど。この間のセッションに、また連れていってくんないかな?”。

どうぞ見てくれ聴いてくれ! 自信に満ちあふれたこの感じ。それはまさに、少年ジャンプに載っていたブルーワーカーの通販広告の青年と通じるものがある。

日焼けサロンにも行っておけば良かったかな、と思いつつジャム・セッション場に到着。灰になり朽ち果てた前回のコード進行に乗せ、ギター・ソロをガンガン弾きまくる。するとヒゲちゃんがひと言。

“すごいね! じゃ、今度はしっとりと濡れるようなソロをキボンヌ!”。

やばい。そもそも鳴っているコードの構成音など考えず、スケールを弾きまくっていただけだった。“はずれたかな?”と思っては音を探して歩く、 “さぐり弾き”に終始したソロは、もはや輝きを消失(Ex-2)。スケール・チェンジできても、結局はカン頼りに弾いていたわけだ。

『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』

品種ムック
著者宮脇 俊郎(著)
仕様A4判
発売日2020.08.24
ISBN9784845635283