ブースターとして、そして時にはメインの歪みとして……言わずと知れたオーバードライブ・ペダルの大定番、BOSSのSD-1。ギタリストならば誰もが一度は鳴らしたことがあるのでは? 本特集ではそんなSD-1のセッティング術を6人のプロ・ギタリストに聞き込んでみた。ぜひSD-1とギターを持ってスタジオへ行き、それぞれのセッティングを試すべし!
取材・文=井戸沼尚也 機材写真=星野俊
SD-1の基礎知識
BOSS製コンパクト・エフェクターの初号機であるOD-1の回路を継承し、そこにTONEノブが追加された形で1981年にリリースされたSD-1。スムーズでマイルドな歪み、そして高域と低域が適度に抑えられたミッド・レンジの存在感が最大の魅力だ。真空管アンプへのブースターとして高い評価を得る一方、用途によっては十分にメインの歪みとしても活用できるなど、対応幅は非常に広い。価格は5,000円。
古市コータロー(THE COLLECTORS)
言わずと知れたオーバードライブ・ペダルの大定番、BOSS SD-1のセッティング術を6人のプロ・ギタリストに聞いてみた。初回は、結成35周年を来年にひかえたTHE COLLECTORSのギタリスト、古市コータローのセッティングとコメントを紹介しよう。
野村義男
BOSS SD-1の魅力を6人のギタリストが語る本企画の第2弾は野村義男だ。SD-1の発売年は1981年で、野村がTHE GOOD-BYEでデビューしたのは1983年。彼のアイドルからミュージシャンへの移行期を裏で支えていたのはSD-1だった?
佐藤拓也(androp)
1981年のリリース以来、世界中のミュージシャンたちから愛されてきたBOSSのSD-1。そのセッティングと魅力を6人のギタリストに聞き込む本企画の第3弾はandropの佐藤拓也だ。彼のコメントからはSD-1、そしてBOSSへの高い信頼がうかがえる。
キダ モティフォ(tricot)
オーバードライブの定番として1981年以来の長い歴史を持つBOSS SD-1。そのセッティングを6人のギタリストが明かす本企画の4人目として登場するのはtricotのキダ モティフォだ。彼女のように、生まれた時にはもうSD-1があったという世代は、本機をどのように活用しているのだろうか。
谷口鮪(KANA-BOON)
BOSS SD-1の活用法を語る5人目のミュージシャンは、KANA-BOONのボーカル&ギターを務める谷口鮪だ。彼もまたSD-1のサウンドの魅力のみならず、その堅牢性、故障のしにくさについて語ってくれた。
牛尾健太(おとぎ話)
BOSS SD-1といえば、スムーズでマイルドな歪み、高域と低域が適度に抑えられたミッド・レンジの存在感、幅広い対応力に定評がある。本企画の最後を締めくくる牛尾健太の言葉も、またその定評を裏付けるものとなっている。
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