バラゲール・ギターズの新製品6モデルの国内販売が開始

The Growler TM　Travis Miguel Signature Model

　The Growler TMはメタルコア・バンドAtreyuのギタリストであるトラヴィス・ミゲルのシグネチャー・モデルで、スケール長はギブソン・レス・ポールなどと同じ24.75インチ（628.65ｍｍ）。

　ボディの材はマホガニーで、カラーはグロス・メタリック・ゴールド。トップとバックの両方に付けられたクリーム色のバインディングと、3プライのホワイト・パール柄のピックガードが、このモデルの高級感を高めている。

　ネックは1ピースのローステッド・メイプル。セット・ネック方式でボディにジョイントされている。

　指板材はエボニー。こちらにもクリーム色のバインディングが施されている。またサイドのドット・ポジション・マークには、暗いステージでの視認性を高める高性能な蓄光素材のルミンレイ（Luminlay）が採用されている。

　ピックアップはEMGの81X（ブリッジ）と85X（ネック）を搭載。どちらもアクティブ・タイプのハムバッカーで、カバーはボディ・カラーに合わせてゴールドが採用されている。

　コントロールは1ボリューム、1トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター・スイッチ。

　ブリッジは、ブラスのベース・プレートとステンレスのサドルを持つヒップショット・フィックスド・ブリッジ。弦をボディの裏側から通すストリング・スルー・ボディ方式だ。

　立体加工されたヘッドストックはリバース型で、チューナーにはチューニングの安定性が高いロッキング・チューナーを採用。これらのパーツもすべてゴールドで統一されている。

Thicket TM　Travis Miguel Signature Model

　Thicket TMもThe Growler TMと同じくトラヴィス・ミゲルのシグネチャー・モデルで、スケール長も24.75インチ。

　ボディ・カラーはグロス・メタリック・ブラック。ネックは反りや捻じれに強いメイプルとウォルナットの5ピース構造。指板材はメイプル。そしてフロイド・ローズのトレモロが搭載されている。

　その他、マホガニー・ボディ、セット・ネック方式、ピックガードの柄、ポジション・マーク、ピックアップ、コントロールなどの仕様はThe Growler TMとほぼ共通したものとなっている。

The Toro AW　Andy Williams Signature Model

　The Toro AWは、Every Time I Dieのリズム・ギタリストであったアンディー・ウィリアムスのシグネチャー・モデルで、スケール長はフェンダー・ストラトキャスターなどと同じ25.5インチ（647.7mm）。

　ボディ・カラーはシースルー・ブラックとシースルー・ターコイズの2種類で、ピックガードは色と柄が異なるものが採用されている。

　ボディ材はアルダーで、トップ側にはエルボー・カット、バッグ側には身体にフィットさせるためのコンター加工が施されている。

　ネック材は手に馴染むサテン仕上げのローステッド・メイプルで、プレート・レスの4点留めボルトオン方式でボディにジョイントされている。またカッタウェイ部分の滑らかなスクープ・カットが、ハイ・フレットへのアクセスを容易にしている。

　指板材はエボニーで、ポジション・マークはドット。

　ピックアップは米国製のオリジナル・ピックアップであるハイパーノヴァ（ブリッジ）とサンダーリップス（ネック）を搭載。ハイパーノヴァはセラミック・マグネットを使用したハムバッカーで、タイトな低音と鋭いアタックを備えた高めの出力を特徴とする。一方のサンダーリップスはシングルコイルだ。

　コントロールは、3ウェイ・ピックアップ・セレクター・スイッチと、ブリッジ・ピックアップのコイルタップ・スイッチを兼ねたボリューム・ノブを装備。これらの組み合わせにより、ハイ・ゲインなヘヴィ・サウンドから澄み切ったクリーン・トーンまで、幅広いサウンドメイクが可能となっている。

　ブリッジはストリング・スルー・ボディ仕様のハードテイル・ブリッジを搭載。チューナーはチューニングの安定性が高いロッキング・チューナー。これらのハードウェアのカラーはクロームで統一されている。

Espada Rustic Select

　Espada Rustic Selectはオリジナルのオフセット・ボディ・デザインに、立体的な杢目が特徴的なラスティック・フィニッシュを施したモデルで、スケール長は25.5インチ。

　ボディ・カラーはラスティック・ブラックとラスティック・ホワイトの2種類で、ハードウェアはブラックで統一。2モデルともに全体がモノトーンでまとめられ、洗練された印象を与えるギターとなっている。

　ボディ材はアッシュで、ネック材はローステッド・メイプル。エルボー・カット、裏側のコンター加工、カッタウェイ部分のスクープ・カットにより、演奏性に優れたボティとなっている。

　指板材はエボニーで、ポジション・マークはブロック。

　ピックアップは、アルニコVマグネットを使用したEvergreenハムバッカーを2基搭載。このハムバッカーはクラシック・ロックからハード・ロックのドライヴ・サウンドに適したミディアム出力が特徴で、ハイ・ゲインでヘヴィなサウンドから、澄み切ったクリーン・トーンまで幅広いサウンドメイクが可能。

　コントロールは、1ボリューム、コイルタップ・スイッチを兼ねたトーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター・スイッチという構成。ブリッジはストリング・スルー・ボディ仕様のフィックスド・ブリッジを採用。チューナーはロッキング・チューナーが搭載されている。

The Espada T-BAR 2.0　Tony Pizzuti Signature Model

　The Espada T-BAR 2.0は、メタルコア・バンドTHE WORD ALIVEに所属していたギタリスト、トニー・ピズッティのシグネチャー・モデル。

　ボディの形状は先のEspada Rustic Selectと同じだが、スケール長は1インチ長い26.5インチ（673.1ｍｍ）となっており、低音のレスポンスが良く、ダウン・チューニングにしたときのテンションもキープされる。

　ボディ・カラーはグロス・メタリック・クール・グリーンで、ハードウェアはゴールドで統一。

　ボディ材はマホガニーで、このモデルにもエルボー・カット、バック側のコンター加工、カッタウェイのスクープ・カットが採用されている。またメイプルのネックは、プレート・レスの4点留めボルト-オン方式でボディにジョイントされている。

　指板材はエボニーで、クリーム・パーロイドのブロック・ポジション・マークを配置。

　ピックアップは、オリジナルのFeralハムバッカーを2基搭載。厚みのあるアルニコVマグネットを使ったこのピックアップは、高い出力と同時に深みときめ細かさを持ち合わせており、Feral（野性的な、凶暴な）の名の通りヘヴィなサウンドを提供する。

　コントロールは、ボリューム、コイルタップ・スイッチを兼ねたトーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター・スイッチを装備。

　ブリッジは、ストリング・スルー・ボディ仕様のヒップショット・フィックスド・ブリッジを搭載。チューナーは、激しい演奏でもチューニングの安定性が高いロッキング・チューナーが採用されている。

The Woodman BB Baritone　Beau Burchell Signature Model

　最後に紹介するThe Woodman BB Baritoneは、ロック・バンドSaosinのギタリスト、ボウ・バーチェルのシグネチャー・モデル。

　これもスケール長は26.5インチなので、ダウン・チューニングを使う人や低域のレスポンスにこだわりを持つ人は要チェックだ。

　ボディ・カラーはRustic BlackとLightbringerの2種類だが、単なる色違いではない。

　まずRustic Blackのボディ材はアッシュで、立体的な木目が特徴的なラスティック・フィニッシュが施されている。

　一方のLightbringerのボディ材は、バックがアッシュで、トップがスポルテッド・メイプル。またこちらのカラーのみ、トップ側にブラックのバインディングが取り付けられている。

　指板材はエボニー。12フレットには“BBXXI”のインレイが埋め込まれている。

　ネックはウェンジとメイプルの5ピース構造。サテン・フィニッシュで仕上げられ、プレート・レスの4点留めボルトオン方式でボディにジョイントされている。

　ジョイント部は、角を大胆にカットしたヒールレス・デザイン。

　ピックアップは、ボウ・バーチェルのために開発されたBeaubuckerハムバッカーを2基搭載。

　コントロールは、1ボリューム、コイルタップ・スイッチを兼ねたトーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター・スイッチを装備。

　チューナーは、他のモデルと同様にロッキング・チューナーを採用。そしてエヴァーチューンのブリッジを搭載しているのが本モデルの大きな特徴だ