コード名で出てくる9とか11について“簡潔に”知りたい | ギター知恵袋:105 コード名で出てくる9とか11について“簡潔に”知りたい | ギター知恵袋:105

コード名で出てくる9とか11について“簡潔に”知りたい | ギター知恵袋:105

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
コード・ネームに9とか11とかの数字が出てきますよね。そこを理解するのには音楽理論を学ばないといけないのかもしれませんが、何か簡単なヒントはないですか?

A:

隣合った音を同時に鳴らすと(特に低音側では)音があまり綺麗に響きません。ドレミファソラシでいうと、ドとレやファとソを同時に鳴らした時は綺麗に響きにくいということです。

そこでシンプルな響きの和音では音は1音以上離れた音が重ねられていきます。

よってCコードはドレミファソラシドで考えた場合“ド、(レの次の)ミ、(ファの次の)ソ”という1音を飛ばして並べた構成になります。

これは度数の数字に置き換えれば“1度、3度、5度”です(ここでは長短、完全など、度数の細かい表記は割愛して説明します)。

同様に1音ずつ飛ばして“1度、3度、5度、7度、9度、11度、13度”と積み上げられていった音が、コードに表記されている数字です。

コード名に表記されている数字の意味を鍵盤とギターの指板図で表した図

例えば11度は4度の、13度は6度の2周目(1オクターブ上)の音であり音名としては同じ音ですが、1オクターブ上の音を重ねるため、和音の響きは濁りません。

ちなみにこのように音を度数で数える時に、概念として0(ゼロ)はありません。音が存在する以上、0はないのです。

これらのことを覚えておくと、のちのちに色々と上達のヒントになります。

コードを覚えていくと、ここでの説明に当てはまらないことも出てきますが、初心者の段階では前記の感じで覚えておけば十分です。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki